BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマントリガー 第7話感想

 ある夜、突如空から落下してきた謎の巨大ロボット。その内部に調査に入ったケンゴたちは、そこで一人の青年と出会うが…。

 

 トリガーの放送開始前から既にアナウンスされていて楽しみにしていた、ウルトラマンZとの共演回。冒頭からキングジョーSCを盗んで逃げるバロッサ星人(4代目)と、それを追うゼットと宇宙セブンガー。声だけの出演とはいえ、ヨウコも登場したのはファンにはうれしいサービス。ブルトンを使って四次元空間を生み出し逃走を図るバロッサ星人。なんだかブルトン、最近はこんな役回りばっかのような気がするのですが。セブンガーをかばったゼットは、キングジョーSCとともに四次元空間に引きずり込まれてしまい…。

 

 ところ変わってトリガーの宇宙。キングジョーSCはここに落下しており、その内部に調査に入ったケンゴたちは、中で修理を試みていたハルキと遭遇。ナースデッセイ号に招かれて早々、ケンゴがトリガーであることを見抜いてあやうくバラしそうになるハルキ。二人とも隠し事が下手なタイプなので見ててヒヤヒヤしますね。で、例の変身するときに入るゼットさん空間にケンゴとアキトを連れてゼットを紹介し、事情を説明するハルキ。ゼットも歓迎しちゃってますし、もうなんだか応接間みたいな感覚。ゼットライザーは壊れてしまい、ウルトラメダルも四次元空間でのゴタゴタの中でバロッサの連れている変な鳥(ベビーザンドリアス)に盗まれてしまって変身できないハルキのために、ゼットライザーの修理とGUTSスパークレンスでの代用を頼むケンゴ。いや、軽く頼んでるけど無茶苦茶な頼みだぞ。GUTSスパークレンスの方はなんとかしちゃいましたけど、もしゼットライザーの修理までできちゃったら、ケンゴの技術は光の国の宇宙科学技術局のエースたるヒカリにも匹敵することになっちゃうんですが…。

 

 一方、同じくこの世界に飛ばされ、落っことしていたジュランの種を探すバロッサ星人。今回のは本人はバロバロ言うだけ(声は田口監督)で日本語はしゃべらず、肩に乗ってるベビーザンドリアスがリアルタイムで通訳するという、またおかしな会話のシステム。そもそもザンドリアスが日本語をしゃべってるのがおかしいのですが、ことZ絡みとなると何が起きてもおかしくないですからね。と、そこへケンゴたちの会話を盗み聞きしていたイグニスが登場。海賊とトレジャーハンターの価値観の相違から、傍から見れば目くそ鼻くそとしか言いようのない言い争いをはじめ、そこから互いに持ってるお宝自慢へと発展。特にバロッサが持っていたコダイゴンジアザーの鯛は笑いました。コダイゴンジアザー自体、簡潔に言えばものすごく特殊な事故で生まれた怪獣で、メビウスに出てきた奴以外ほかの個体なんかいるわけないんですが、どうやってこんなもの手に入れてきたのやら…。このお宝自慢のどさくさに紛れてウルトラメダルを盗んで逃げたイグニスを追いかける途中、偶然ジュランの種を見つけたバロッサはそれを飲んで巨大化、イグニスを追い回し踏みつぶそうとする。いや、お前キングジョー盗んで逃げてる途中だろ。本来の目的忘れるなよ。

 

 この騒ぎにケンゴがトリガーに変身して応戦。ここでバロッサはあの「鯛」を持ち出してトリガーに投げつけ、鯛は「商売繁盛」と連呼しながらトリガーにかみつきまくるという、無駄に忠実にオリジナルを再現した強敵ぶりを発揮。一方、GUTSスパークレンスに変身機能をコピーしてもらったハルキでしたが、アキトの説明を最後まで聞かずにゼットさん空間に入って変身しようとして、銃モードのまま引き金を引いたばっかりに発射されたビームがゼットのつま先を直撃。一時途方に暮れるも、「ちょっと、そこ開くんじゃないの?」とか言いながらどうにかこうにか本来の使い方にたどり着いて変身に成功。このグダグダぶり、実家に帰ったような安心感ですね。変身早々バロッサに飛び蹴りをかまし、くっついていた鯛をひっぺがしてトリガーを助けるゼット。バロッサ星人相手となればもはやおなじみのドタバタの戦闘を繰り広げるものの、ゼットとハルキを探していたベリアロクが到着。「急に別の次元に飛ぶんじゃねえ! 探しただろが」って、来月でようやく登場から1年経つぐらいのに完全に物言いが保護者のそれですよ。さすがにこうなってしまえばもう進退窮まり、バロッサは2代目と同じく逃げようとしたところをあえなくやられてしまうのでした。

 

 盗まれていたウルトラメダルはイグニスから返してもらえたものの、ハルキがキングジョーSCを連れてもとの宇宙に変える手立てはいまだなし。そんなところへ来週、ものすごく久しぶりの登場となるあいつが…!?