BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマントリガー 第4話感想

 超古代の遺跡から発掘された出土品。それを狙うイグニスはナースデッセイ号にまで侵入してそれを奪っていくが、その出土品が地底からオカグビラを呼び起こしてしまう…。

 

 イグニス、早くもギャグキャラに。前のシリーズで3度も登場したしつこい宇宙海賊と同じく、盗みに入るために怪獣の素材を使ってましたけど、盗人宇宙人の間で流行ってるんですかね。しかし、盗んだ出土品は怪獣を呼び寄せる物騒な代物で、イグニスは自業自得といえるひどい目に。もしかしてこいつ、お宝の目利きの方はそんな大したものではないのでは…。そして必死にオカグビラにしがみつくイグニスにまでスマイルを要求するケンゴ、私は君がちょっと怖くなってきたぞ…。

 

 今回の怪獣、オカグビラ。その名の通りグビラが陸生に進化した個体…のようですが、もともと今まで登場したグビラが全部陸上でウルトラマンと戦っているため、いまさら陸生の個体を出されても、ほとんど驚きはありませんね。見た目も背中がゴツゴツしてる以外にはほとんど変わらないし。とはいえ、ケンゴが相変わらず戦い慣れしてないことを差し引いても、もともとのパワーに加え地中からの奇襲攻撃、さらにはトリガーを空中にかち上げてからの驚異的なジャンプ力による追撃と、なかなかの強さを見せてくれました。地底生活でほんとに要るのか、そのジャンプ力。結局はパワータイプに変身したトリガーによって倒されましたが。というか、素人目に見てもパワーのある敵なのは明らかなんだから、ケンゴもさっさとパワータイプに変身すればよかったものを。アキトに怒られてもしかたないでしょう、あの様では。

 

 今回の話で気になったのは、超古代遺跡の出土品を絡める必要が本当にあったのか、ということですね。イグニスの出番を作るために必要だったといえばそうかもしれませんが、それを除いてしまえば、特に何の理由もなくいきなりオカグビラが現れても、ウルトラシリーズの慣例としてはなんら問題はないわけです。問題の出土品についても、その重要度やなぜ怪獣を呼び寄せたのかについては何も明らかになることなくそのまま終わってしまいましたし。超古代文明の謎をメインストリームに据えて物語を展開させていこうとしているのはわかりますけど、なんでもかんでも超古代文明と結び付けて毎回話を展開させていくというのは、仮面ライダーならともかくウルトラシリーズの作り方として向いているのか疑問に思えます。メインストリームはあるとしても、それとは関係なく様々な理由で怪獣や宇宙人が出現し、ウルトラマンや防衛チームが立ち向かう、という話が大多数を占めることによって、ウルトラシリーズの魅力であるバラエティに富んだ物語が生まれるのだと思うのですが…。