BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンZ 第10話感想

 前回回収したキングジョーの分析と改修に意欲を見せるユカとストレイジ整備班。しかしキングジョーを操っていた海賊宇宙人バロッサ星人が、その奪還のためにストレイジ基地へと侵入。ハルキたちはバロッサ星人の企みを阻止できるのか!?

 

 TVシリーズでは実にメビウスのエンペラ星人以来となる(劇場版で初登場したものならガピヤ星人サデスがいますが)完全新規デザインの宇宙人、バロッサ星人が登場。座学をさぼりがちだったらしいゼットですらその悪行を知っているぐらい方々で略奪を働いているらしく、盗んできたと思われる様々な宇宙人の武器を駆使する様には驚かされました。ただ、ジュダやモルドの武器みたいな明らかに一点ものと思われる武器まで持っていても、肝心の腕前の方は明らかにゼットにも劣っていたり、追いつめられて土砂を投げつけて目つぶしをしようとしたり、挙句マグマ星人のサーベルが建物に突き刺さって抜けなくなったりと、地球人を下等生物と呼ぶ尊大な物言いの割には実力が伴わないあたり、早くも「令和のバド星人」と呼ばれ始めてるのもうなずけます。結局、自らが盗んでいたジャック、ゾフィーウルトラの父のメダルでゼットが発動した「M78流・竜巻閃光斬」によって、夏らしく花火となって爆散。しかし、なんでこのメダルの組み合わせで効果が斬撃強化なんでしょうね。セブンとかアグルとかヒカリとか、他にも斬撃技が得意なウルトラマンは何人もいるのに…。

 

 そして最後に明らかになった、バロッサ星人は一度に1万個に卵を産むという驚愕の事実。マンボウかこいつらは。もしかしてこいつら、あまりに子だくさん過ぎてまともな仕事では家族を食わせていけないから海賊なんかやってるんじゃないでしょうか。これだけ数が多いと宇宙がバロッサ星人で埋め尽くされそうですが、そうならないのはこちらの手癖が悪すぎるせいで他のあらゆる宇宙人から蛇蝎のように嫌われていて、カやゴキブリみたいに見つけ次第殺される扱いを受けているのかもしれません。しかし今回のバロッサ星人、弟たちが必ず仇を討つとか言ってましたけど、ただでさえ海賊なんていう命の値段が軽そうな稼業をしている中で、一万人いる中の一人が死んだぐらいで敵討ちをするぐらい、家族の絆が強いんでしょうかね。