BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード19 感想

 スーパー戦隊恒例、中身入れ替わり回。ただし今回は、戦隊メンバー同士で中身が入れ替わるとか、メンバーと怪人の中身が入れ替わるとかではなく、なんとメンバーと魔進の間で中身が入れ替わるというとんでもない展開に。特に各コンビの中で唯一性別が異なる瀬奈とマッハはえらいことに。そういうことになるだろうなとこちらが想像していた以上に、徹頭徹尾気持ち悪いマッハの言動に、終始爆笑させられました。

 

 そんな気持ち悪いマッハとは対照的に、固定観念にとらわれない自由な発想で芸術を楽しむことを子供たちに教えるという意外なかたちで活躍したファイヤ。アーティスト精神という点においても、充瑠と彼は共通したところがあったんですね。そして、その経験から学んだ「褒めて伸ばす」というやり方が、ピンチから逆転するきっかけになるというのは見事な展開でした。大人になると、生活の中で人を褒めたり人から褒められたりする機会がめっきり少なくなりますからね。さらにテレビやネットに目をやれば、目に入ってくるのは他人を褒めるどころか他人の些細な粗を探して叩いてやろうと血眼になっている人間ばかり。褒める、褒められるということの大切さをこれ以上ないくらいわかりやすく描いた、そのメッセージを大人こそ胸に刻みつけるべき話だったのではないでしょうか。