BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーゼロワン 35.5話 感想

 ようやく今回から新作エピソードが再開。とはいっても、話数を見ればわかる通り、今回も実質的には総集編だったわけですが。

 

 ついに揃った滅亡迅雷.netのオリジナルメンバーの前に現れたアークの使者、アズ。アーク復活のためには滅亡迅雷4人それぞれがシンギュラリティに達したきっかけ、シンギュラリティポイントを突き止める必要があると語るが…。

 

 アズにシンギュラリティデータを奪われた滅、亡、雷がどうなったのかが気になりますね。マギアのようにアークの操り人形になってしまうのならばもったいない話ですが。一方で、明らかにデータを渡していない迅。彼がもともと何のために造られたのか、どのようにして復活したのかも相変わらず謎ですが、今回のラストでは何者かと連絡をとっていた様子。おそらくは迅が、今後の展開の中で最もカギを握るキャラになると思いますが…。

 

 それにしても、それぞれの職についているヒューマギアだけでなく、滅亡迅雷.netもまた、もともとの製造目的という軛からは抜け出せないようですね。結局のところ現在のヒューマギアは、農民の子は農民にしかなれなかった封建時代の人間と同じようなもので、「○○型ヒューマギア」という生まれながらに貼られたレッテルを剥がして彼らが何にでもなれるようにならなければ、或人の語る「夢」は真の意味での「夢」たり得ぬものになってしまうでしょう。つまるところそれはヒューマギアに人間と同等の権利を与えるということなのですが、果たして残りの期間でそこまで踏み込んでいくことができるのでしょうか。