BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード30 感想

 魔進オラディンという心強い味方が加わったものの、オラディンに加勢を求めるためには都度聖地アタマルドまで行かなければならないので、簡単には頼れないという問題があった。さらなる戦力アップの必要性を感じ、宝路は新戦士を探すことも考え始めるが、その一方で博多南は「いよいよ私の出番か…」と意味ありげに呟いて行動を始め…。

 

 どの戦隊でも一度はあったりなかったりする、サポート役のキャラにスポットが当たる回。キラフルゴーアローの改良に取り組んだ弟を見て、もしや新たなキラメイジャー、キラメイゴールドになろうとしているのではないか…と勘繰る宝路。結局博多南さんはあくまでサポート役に徹し、キラフルゴーアローでオラディン王と直接連絡を取れるようにした、というオチでしたが。まぁサポート役と言っても、博多南さんは若い頃にクリスタリアへ移った兄の役に立ちたいという願いとオラディン王との約束を守るため、来たるべきヨドン軍の侵攻に備えるべくCARATを立ち上げ、装備から基地からキラメイジャーが戦うために必要なすべてを何から何までお膳立てした、後方支援のスーパーエキスパートとも呼べる存在ですから、後方支援もまた立派な戦いであることを充瑠もオラディン王も正当に評価するのは当然のことでしょう。各人にしかできないことを最大限に評価するこの番組の姿勢の徹底ぶりには、毎度ながら感心しきりですね。奇しくも今回は、セイバーではサポート役である大秦寺がライダーに変身して戦闘に参加し、キラメイジャーでは博多南さんがあくまでサポート役に徹するという、同じサポート役でもくっきりとその違いが現れた回となりました。そして博多南さんのなんでもやる超人ぶりは、エンディングのキャラソンの作詞作曲まで自分でやるという徹底ぶり。「博士じゃないよ博多だよ、しかも南だよ」という歌詞が、意味は分からないけど妙に頭に残りますね。