BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーセイバー 第27章 感想

 プリミティブドラゴン克服編。例年通りならそろそろ暴走フォームを克服して制御できる頃だとは思っていましたが、やはり来ましたね。暴走中に意識の中に現れる少年…仲間を殺され一人ぼっちになってしまったドラゴンに寄り添い、新たな物語を与えることで彼と手をつなぎ、友達になる飛羽真。久しぶりに小説家らしいところを発揮した…とは思いますが、どうもなんとかうまいこと言いくるめたような感じもして、なんだかモヤモヤするのですが。こうして変身したエレメンタルプリミティブドラゴン。セイバーがもともと備えていた火炎の力とプリミティブドラゴンの絶大なパワーが合わさって、一撃一撃がすさまじい火力を誇るような演出が見られましたね。

 

 そして、新フォーム登場という最悪のタイミングで出てきたばっかりに、見事にエレメンタルプリミティブドラゴンの餌食になってしまったレジエル。エレメンタルプリミティブドラゴンが出て来るまでは他の剣士を圧倒していたので、幹部としての面目はどうにか保ったうえでの退場でしたが、やられる前に妙にすっきりした顔がドアップになったのに吹き出しました。その直前にはかつてワンダーワールドを初めて訪れた時の回想で、今よりもさらに輪をかけて強烈なビジュアルだったタッセルが映るし、ちょくちょく笑かせにくるのは勘弁してもらいたいところです。ただ気になるのは、レジエルがかつて自分たちが人間だったということを忘れていた、ということですね。ものすごく長い年月の果てにそんなことも忘れてしまった、ということも考えられなくはないですが、果たして本当に彼らは自らの意思で人ならざるものになったのでしょうか…。