BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第8カイ! 感想

 ステイシーの召喚した巨大ロボ軍団。あわや大ピンチ、と思われたところで、エネルギー切れによって次々に消滅。そりゃあ、あんな調子で無尽蔵に戦隊やロボを召喚されたら勝ち目なんかありませんからね。そこへドアワルドを連れたバラシタラが現れて、衝撃の事実を公表。なんとステイシーはバラシタラの893人目の妻との間に生まれた子供だった。しかもその妻は「野垂れ死んだ」と言いますし、この番組のノリとはかけ離れすぎたヘビーすぎる設定に絶句しました。マジーヌが「ドン引き」と言っていたところを見ても、これはキカイトピア一般の常識から言ってもバラシタラはイカレてるんでしょうけれど、そりゃあこんな連中がいるのが上流階級なら市民階級から嫌われて当然ですわ…。

 

 ドアワルドが出現させたドアによって、次々に場所を飛ばされ、世界中に散らばってしまう介人たち。ジュランたちと分断された介人に再び攻撃を仕掛けてくるステイシー(よく見つけて追いついてこれたな)。召喚されたマスクマンとファイブマンに追い詰められたものの、ドアを経由せず巨大化して歩いたり飛んだりして戻ってきたジュランたちの救援が間に合い、等身大の一人と巨大ロボ4人という見たことのない変則的な名乗り。ステイシーが自らドアワルドを撃破し巨大化させたことで、戦いは再びゼンカイザーVSステイシーザー、ジュラガオーン&ブルマジーンVSダイドアワルドという等身大と巨大の混合戦に。フラッシュマンを召喚するステイシーザーに対して、負けじとキラメイジャーのパワーで応戦するゼンカイザー。追い込まれたステイシーザーはゲキトージャとゴセイグレートを召喚したところ、突如現れた謎の飛行戦艦からの攻撃により何もできずに消滅。さらに戦艦から飛び出してきた謎の青年が、いきなり変な歌を歌ったかと思ったら、介人たちと同じようにギアを使って変身。そのナリ、関智一の声のする変身アイテム、言い逃れできないレベルでゴーカイジャーです。ツーカイザーを名乗る戦士はそのままステイシーザーをボコボコにしてギアを奪取するも、トジルギアではないことを知ると途端に興味をなくし、居合わせたゼンカイジャーに今頃「あんたら誰?」。いやはや、もはやなにがなにやら。この番組の浦澤脚本とはまた違うベクトルのめちゃくちゃぶりには慣れてきたつもりでしたが、どうやらまだまだ甘かったようです。それにしてもステイシー、ドン引きするほど重い出自を明らかにされながら、デビューした次の回でいきなり現れてミュージカルをやる金ピカの海賊にボコボコにされるって、不憫にもほどがありますね。この番組のノリから考えても、彼のように言動も背景もシリアスなキャラは損をするだけとしか思えないのですが…。