BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゴジラ S.P 第7話 感想

 赤い怪獣-ゴジラ・アクアティリス-に追われるように東京湾内に入り、そのまま河を遡上するマンダの群れ。両者はその勢いのままついには上陸し、なんとマンダに喰らいつくゴジラ。両者の体からもうもうと発生する紅塵によってたちまち視界が失われていく中、わずかに覗いたゴジラの頭は、全く違う形に変化を遂げていた。どう見てもバランです。ご丁寧に鳴き声まで同じ。河から上陸し姿を変えるのはどうしてもシン・ゴジラを思い出しますが、水中形態から上陸して瞬時といえるほどのスピードで四足歩行の陸上形態に変化するのは、どちらかというとヘドラを彷彿とさせますね。東京上陸、ついに建物にまで被害が及び、いよいよ怪獣映画らしくなってきましたが、怪獣による直接の被害もさることながら、紅塵の拡大がいよいよ洒落にならないところになってきました。今のところ人体への直接の害は描写されていないものの、あんなのが充満した中ではとても生きていくことはできないのは明白ですし、広い波長域の電波を吸収することで深刻な電波障害を引き起こすという、現代文明においては致命的ともいえる性質も判明。さらに紅塵の中ではラドンが異様にタフと判明。ラドンの方も予期されていた通りヨーロッパやアフリカにも出現し始めていますが、やはり紅塵をまき散らすことで自分たちの生存に適した環境へテラフォーミングを行っているのでしょう。こうなるとやはりゴジラが本格的に暴れ出す前に、ラドンだけで世界が終わってしまうようにしか思えませんが。

 

 一方、ロンドンに向かう途中、紅塵がアーキタイプの原料であることを李博士から聞かされる銘。発見者の葦原博士は日本のクラゲからそれを発見して研究し、紅塵をベースとして進化する生物、すなわち怪獣の出現を予見していた。その紅塵を理論上無害化できるというのが、アーキタイプの13番目のフェーズ、オーソゴナル・ダイアゴナライザー。その試作品が、BBの手によってウパラ研究所の地下から這い上がりつつあるサルンガに試されることに。どう見てもその見た目は、かつて唯一ゴジラを完全に死に至らしめたアレ。てっきり泡でも発生してサルンガを骨も残さず溶かすのかと思ったら、硬質化した紅塵が無数の槍のように伸びてサルンガごと周囲を貫いたのには驚きました。BBの言によれば、これは本来想定される作用ではないので失敗のようですが、本来はどんな作用が発生するのやら…。どうにもシヴァ共同事業体はきな臭いですね。

 

 そして、オオタキファクトリーではジェットジャガーがハード、ソフト両面で大幅にアップデート。タイヤの下半身に代わって上半身に見合う長さの二本足が付き、コクピットを廃してユングを移すことで自律行動が可能に。まさに見た目も中身も、オリジナルのジェットジャガーに限りなく近づいたわけですね。さらに、ちゃっかりおやっさんがちょろまかしていたアンギラスの角を穂先とした槍を装備して、いざ行かんゴジラ退治と息巻くおやっさん。いや、確かに格段に強そうにはなったけど、デカさが違いすぎて勝負にすらならなそうなんですが…。