BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

SSSS.DYNAZENON 第11話 感想

 前回の怪獣の敗北により、こちらも目を覚ました怪獣優生思想。前回の怪獣は大量の人間を過去に取り込んだため、怪獣を成長させるもとになる情動がたくさん生まれたはずだったが、にも関わらず新たな怪獣は現れてはいなかった。この事実から、もう怪獣の種は死に絶えたという結論に達し、別れて行動することになった怪獣優生思想。オニジャなんかは怪獣がいないのなら自分の手で人間を殺すだけだなどとのたまい、その後実際に警官を殴って銃を奪おうとして逮捕されてましたが、君たちはなんでそんなに人間を殺したいのか、なんでそんなに怪獣に肩入れするのか。そもそもの話、こいつらは人間なんですかね。

 

 一方、もう怪獣が現れないということはガウマも理解しており、蓬たちからダイナゼノンの各メカを回収。ナイトと二代目も元の世界へ帰ることに。ここでかねてから語られていた、特撮版グリッドマン18話に登場したミイラがガウマである可能性がいよいよ濃厚になってきましたが、もしかして本当に特撮版と地続きなんですかね、この世界。一方、暦が就職へ向けて第一歩を踏み出したのを見て、自分も再び学校へ行こうとするが、どうしても果たせないちせ。ナイトと二代目との会話は、世の中が正しいことを理解できないほどには子供でもなく、でもそれを納得して受け入れられるほど大人でもない彼女の心情が現れていましたね。アカネが現実に帰ったのがSSSS.GRIDMANのラストだったように、ちせが学校に足を踏み入れることがこの作品のラストになるような気がします。そして蓬は夢芽に頼まれて姉の墓参りに付き合った帰りに、ついに夢芽に告白。ウルトラセブンの最終回みたいな演出が入りましたけど、無粋にもここで攻撃を仕掛けてくるシズム。そして、自らの中に隠していた怪獣を目覚めさせ、自ら怪獣へと変貌する。自分が怪獣になっちゃうって、それもう怪獣使いでも何でもないと思うんですが…。ナイトが一人でカイゼルグリッドナイトとなって応戦するも、それをものともしない怪獣。やっぱり合体ロボはパイロットが全員乗り込まないと真価が発揮できないと思いますが。いよいよ次回、最終回。やっぱりいろんなことが不明のまま終わりそうですね…。