BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第16カイ! 感想

 突如、介人たちの体に金属製品がくっつき始める。生き物を磁石に変えるジシャクワルドの仕業である。ジシャクワルドに戦いを挑むものの、くっついてくる金属のせいでろくに戦うこともままならず、ジシャクワルドがどこからか飛ばしてきた鉄骨の山に埋もれてしまう。かろうじてゾックスに助けられ、ほうほうの体でカラフルに戻ってきた介人たちだったが、そこにはパフェを食うステイシーが…。

 

 前回ヤッちゃんに亡き母の面影を見たステイシー。介人たちの家だということも露知らず、カラフルでパフェを食ってるところを介人たちに見られ、苦し紛れに「サトシ」と名乗る羽目に。いや、君の今の目的って打倒ゼンカイジャーだよね? それなのに敵の本拠地というか、どこに住んでるかも調べてなかったの? そのせいでこんな目に遭うって、どれだけ迂闊なんでしょうかこの子は。さすがに駄菓子屋で戦うわけにはいかず、その場はとりあえず手出ししないことで手打ちにする両者。しかし、そうこうしているうちにジュランたちキカイノイドに働く磁力がますます強くなり、自動販売機や車、果てはクロコダイオーまで、次々に襲来する金属製品から逃げ回る羽目になるジュランたち。どうにかしようとステイシーに力を貸してほしいと介人が頼み込んでいるところに、カラフルでの顛末をのぞき見していたゾックスが現れ、介人の命を狙っていることをヤッちゃんにバラされたくなかったら協力しろと脅迫。ゾックス、ヒーローには普通はできないこういうダーティーな手も平気で使えるから、作劇的にも便利ですね。結局その脅しに屈し、トジテンドに戻っていたジシャクワルドに嘘を吹き込んで指定の場所に向かわせるステイシー。初対面でボコボコにされ、騙された上に遠回しにつまんない奴呼ばわりされ、挙句の果てに弱みを握られて強請られるって、どんだけゾックスに弱いんでしょうかステイシー。ほんとにこの子、悪役に向いてないなぁ…。

 

 かくしてまんまとおびき出されたジシャクワルド。それでも磁石の力で戦いを有利に進めていたところ、クロコダイオーに追われるジュランとガオーンが死なば諸共とばかりに突っ込んでくる。巻き添えを喰らってはたまらないとジシャクワルドは思わず磁力を弱めてしまい、その隙に体の自由を取り戻した介人がファイブマンのギアを使用。ファイブマン…というより、理科の先生であるファイブレッドこと学兄さんの科学知識で「磁石は高熱に触れると磁力が弱まる」という弱点を突き、火炎を帯びた攻撃でジシャクワルドを攻撃して撃破。珍しく頭を使って敵を撃破しましたけど、見た目がトンチキなのは変わりませんね…。続いて現れたジシャクダイワルドは磁石の反作用の力でゼンカイオーの合体を解除させるも、逆にその反発力を利用されて撃破。なんかダイワルドになると、自分の能力で自爆するか、しょぼい能力しか使えなくなるパターンが多いような…。

 

 騒動が落ち着き、ステイシーについて会話を交わす介人とヤッちゃん。介人とステイシーの関係について薄々感づいてる様子のヤッちゃんはさすが長いこと子供たち相手の商売をしてきただけの目を持ってますし、ステイシーとの間にあったことを「派手な喧嘩」と言った介人も、ステイシーの性根にある純粋さを見抜いていて、倒すべき敵だとは考えていないんじゃないかと伺えましたね。