BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第31カイ! 感想

 ハカイザーから取り返したゼンリョクゼンカイキャノンについて解析を進めるセッちゃん。どうやらこの武器には、まだ隠された力がある模様。そんな時ギュウニュウワルドが現れ、街中に牛乳をまき散らしていく。その結果、街中のあらゆるものが白くなっていき、さらには文字やデータまで消失していき、ついにはセッちゃんの中のデータまで…。

 

 洗濯物から建造物に至るまで、街中のものに牛乳をぶっかけていくギュウニュウワルド。普通だったら乾いた後腐った雑巾みたいな臭いがするだけで、それはそれで迷惑なんですが、当然トジテンドのやることだからそんなもので済むわけがなく、かけられたものを文字通り漂白するだけでなく、文字やデータまで消失させて文明崩壊の危機を招くというとんでもないもの。先週のホシガキワルドもそうでしたけど、干し柿や牛乳を明後日の方向に思いっきり拡大解釈して人類や文明を滅亡させる力を持たせるこの番組のスタッフ、食べ物をなんだと思ってるんでしょうか。セッちゃんのデータが消えてしまう様には、介人達と同じように感情移入してしまいましたけど、牛乳が発端の出来事でこんなに心を揺さぶられるというのも、なんだか複雑な気持ちですね…。

 

 セッちゃんのデータが消されたことにこれまで見たこともない怒りを浮かべ、ギュウニュウワルドに挑む介人。ゼンリョクゼンカイキャノンの戦隊召喚機能が早速使われましたが、これまで敵側しか使ってこなかった戦隊召喚を味方側がやるのは、満を持してという感じがしますね。予想外の効果を発揮するセンタイギアも面白かったですけど。前回は介人一人で放ったゼンリョクゼンカイバスターも、今回はジュランたちがバックに回って必殺バズーカっぽい構えで撃ちましたけど、なんかわちゃわちゃしてたのがいかにもこの番組らしい。ギュウニュウワルドを撃破したことで、セッちゃんのデータも含め白くなっていたものは全て元通りになるのでした。

 

 続く巨大戦では、ダイギュウニュウワルドをゼンリョクゼンカイキャノンの飛行モードであるゼンリョクイーグルで撃破。さらにイジルデが送り込んできた新兵器・ニュークダイテストに対しては、ゼンリョクイーグルと機界変形したジュランたち4人が合体したゼンリョクゼンカイオーで応戦。この手の究極合体ロボとしてはもはやおなじみとなりつつあるフルCGのロボなので、動く動く。恐竜や動物、魔法や乗り物といったおなじみのモチーフの戦隊の力を使えるうえ、必殺技に至っては45のスーパー戦隊の究極合体ロボのパワーをまとめてぶつけるというとんでもないもの。こんなもの喰らったらどんな敵だって木っ端微塵でしょう。満を持しての究極合体ロボだけあって、とんでもないものが出てきましたね。