BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第37カイ! 感想

 自分で作った人形を落としてしまったという女の子・由椰と出会い、その人形探しを手伝うマジーヌとフリント。一方、街にはダイコンワルドが出現。ダイコンワルドが自らの頭をすりおろした大根おろしを頭に乗せられた人々に、捨てられた物が恨みをもって襲いかかってくることに…。

 

 大根には捨てるところがない=大根を捨てると怒られる=捨てられたものが襲いかかってくる、という無茶な拡大解釈によって捨てられた物を操り襲わせることができるダイコンワルド。その理屈なら大根よりアンコウとかの方がしっくりくるのでは…。ホシガキといいギュウニュウといい、どうしてこう食い物系ワルドはモチーフをはるかに逸脱して拡大解釈された能力を持ってる奴らばかりなんでしょう。しかも襲ってくるのはモノばかりではなく、男に捨てられた女やら、やっつけたクダックやら、終いには捨てた故郷まで、捨てたもんならなんでもやってくる始末。こんないつにも増してトンチキな展開と同時並行で、人形を作ったけど友達に見せるのが恥ずかしくなって衝動的に捨ててしまい、そのことを後悔した女の子が懸命に人形を探すというハートフルな物語が進むのですから、もはや脱帽するしかありません。巨大ロボ戦でも何でも溶かす大根おろしに対して、巨大ヤッちゃんを召喚して彼女が用意してくれた大根おろしがよく合う料理に大根おろしを誘導してピンチを回避するという、最後までトンチキ全開の回でした。