BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第39カイ! 感想

 12月12日は介人の誕生日。ガオーンたちはケーキを作り、ゾックスは歌とダンスで盛り上げようとそれぞれ張り切っていたが、そんな中、前回いったん姿を消していたショウガツワルドが出現。誕生日パーティーを邪魔された介人たちは怒り心頭でショウガツワルドを倒そうとするが、ショウガツワルドの年越しフラッシュを浴びた介人たちは、ショウガツワルドのことを忘れてカラフルに戻り、何事もなかったようにパーティーを再開してしまう…。

 

 「一時間に一回勝手に年が明ける」という、いつにも増してわけのわからない敵の攻撃に翻弄されるゼンカイジャー。広義に考えるなら精神攻撃・記憶操作の部類に入るものなんでしょうけど、あまりにわけがわからなすぎて真面目に考えるのがばからしくなりますね。「みんなを将来的に困らせてやる」というのが、地味だけど確実に害をもたらしてくるのですごく嫌。ただ年越しを迎えるだけで心機一転した気になるのではなく、今年の問題はちゃんと今年の内に片づけて新年を迎えよう、という教訓ともとれなくもありません。すごく迂遠だけど。こんな能力に対してゼンカイジャーはどう対抗したかといえば、嫌なことは忘れても楽しいことは覚えている、というわけで、「さっさとショウガツワルドを倒してパーティーしようぜ!」と無茶苦茶楽しみにしているテンションで戦う、という、これまた無茶苦茶なもの。無茶苦茶な方法で世界を作り替える敵の能力に対して、こっちも無茶苦茶な発想とノリと勢いでぶつかってどうにかする、という流れも、この9か月の間にすっかり見慣れましたね。慣れちゃいないんですが。

 

 まだ在庫のあったバトルシーザーロボの乱入も切り抜け、巨大ワルドも倒したゼンカイジャー。しかしそこへ、謎の怪獣ロボが出現する。次回、この番組らしからぬシリアスなノリのハカイザーとの決戦!?