BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

機界戦隊ゼンカイジャー 第30カイ! 感想

 今回現れたのはカキワルド。その名に反して左腕の鐘で騒音を響かせる…カネワルドに改名しろよ。駆けつけたゼンカイジャーが退治しようとするが、そこへイジルデが開発した新たな機械戦士・ハカイザーが現れる。ワルドの護衛を使命とするハカイザーは、偽物スーパー戦隊を召喚する銃でゼンカイジャーを翻弄し、ゼンカイジャーはカキワルドを取り逃がしてしまう。一旦カラフルに戻った介人たちに、ハカイザーやその武器は介人の両親が残したデータを流用して作られたものであることを伝えるセッちゃん。さらに、街の人たちが異常なのどの渇きに苦しめられはじめ…。

 

 介人たちを含め、街の人々を襲った異常なのどの渇き。それをもたらしたカキワルドの正体は、なんとホシガキワルドだったのだ! …これでなんとなく納得できてしまうのは、我々も確実にゼンカイ脳に毒されている証拠ですね。正体と実行方法に反して、この世界の生き物をカラカラに干からびさせようというなかなかエグい作戦を行うホシガキワルド。ゼンカイジャーものどの渇きに苦しめられ満足に戦えなかったが、フリントが給水所を設置してくれたおかげで戦闘可能に。しかしそこへまたしてもハカイザーが出現、給水を妨害することで再びピンチに陥るも、介人は気合でハカイザーに食らいつき、元は両親の手による武器であるゼンリョクゼンカイキャノンを奪回。超必殺技「ゼンリョクゼンカイフィナーレバスター」でホシガキワルドを撃破する。しかしこの必殺技、チャージ中にそこらじゅうを歴代戦隊のタイトルロゴが飛び交うわ、敵に命中した時に劇場版でおなじみの東映マークの背景の荒波が映るわ、メタ感が半端ありませんね。続くダイワルド戦では、柿だけでなく牡蠣だの花器だの火気だの、もはやダジャレ以前の言葉遊びレベルのなんでもありの攻撃を仕掛けてくるダイカキワルドに苦しめられるものの、「だったらこっちは重火器だ!」といういかにもゼンカイらしい論法のもと、ゼンカイジュウオーの一斉射撃で撃破するのでした。

 

 それにしてもハカイザー、まっとうに強そうな見た目に反して、悪の戦士らしからぬ正義の味方チックな言動…というより、完全に中身は父ちゃんでしょ。父ちゃんが変身させられてるのか、脳だけ組み込まれてるのか、電子化された思考パターンが組み込まれてるのかは知りませんけど。「中身が主人公の父親」「銃使い」「一定時間ごとに拠点に戻らなきゃならない」…まるっきり光明寺ハカイダーと同じじゃないですか。