BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン18話 感想

 はるかたちがどこか危険なところのあるジロウの仲間入りに反対する一方、当のジロウはタロウを呼び出し、どうしてもお供扱いは嫌だと訴える。するとタロウは、いつどこでもかかってきていいので自分から一本でも取れれば同等だと認めると約束し、かくしてジロウ、それに話を聞いたはるかたちも、どうにかタロウから一本取ろうと思い思いに仕掛け始める…。

 

 あの手この手でタロウから一本取ろうとするも、ことごとく返り討ちに遭い(はるかの場合は自爆でしたが)、そのたびにタロウに課せられた筋トレ罰ゲームを律儀にこなすお供たち。その途中でソノイもタロウに「人助け勝負」を挑んでくるが、タロウが仕事中なのはフェアではないと言って、タロウに付いて宅配の仕事を手伝うと言い出すソノイ。お前もう、どうにかしてタロウと一緒にいるための口実作りたいだけだろ…。しかし、宅配便の配達員にあんな格好の謎の男がついてきたら、当然客は困惑することに。「気にするな」と客に言うタロウですが、それは無理ってものでしょう。この発言に変なプライドを傷つけられたのか、わざわざ「これだけは覚えておけ」と前置きしたうえで「脳人の世界では、私は常にファッションリーダーだった」と衝撃の発言をするソノイ。ファッションリーダー…これで…?(頭のてっぺんからつま先まで見ながら)よくよく考えるとソノイの服、春夏物にしては通気性悪そうだし首についてる羽のせいで首が汗だくになりそうだし、かといって秋冬物にしては生地が薄そうだし静電気がすごそうだしと、一体いつ、どういう状況で着るのが正解なのか全くわからない服ですね。そういう意味では、パリコレとかに出てくるデザイン性一辺倒で生活の中で着る服本来の実用性を無視した服みたいなものなので、そんな服を実際に着こなしているソノイは、確かにファッションリーダーなのかもしれませんが…。

 

 万策尽きたはるかたちは、陣のもとを訪れタロウの弱みを聞き出そうとする。そんな彼らに陣が授けた策は、「カブトムシのギィちゃんが帰ってきた!」とタロウの前で言うという、一見してわけのわからないもの。陣によると、子供の頃友達のいなかったタロウは、カブトムシの「ギィちゃん」が唯一の友達だったが、ある日ギィちゃんは逃げ出してしまったとのこと。か、哀しすぎる…。しかし果たせるかな、なんとこの策は効果てきめん。言われたタロウは普段の冷静さはどこへやら、幼児退行したかのように必死になってギィちゃんを探し始めた。そこを叩こうとするはるかたち…でしたが、全員すんでのところで手を止めました。いやぁ…そりゃそうでしょう。こんな哀しいトラウマを利用した策で一本取ったら、勝負には勝っても人として大事なものを失いかねません。ジロウまで止めたのは意外でしたけど、このお供たち、普段の言動はアレですけど、人として最低限の良心を持ってることは、しばしば忘れないように描かれますね。

 

 そんなところに、突如飛来して攻撃を仕掛けてくる一本の刀。そこから実体化する、「マザー」なる存在の呼び声にこたえて現れたドンムラサメなる謎の戦士。こいつに関しては前回のラストで目覚め、今回の冒頭で人間界に飛来するところが描かれていたのですが、間にあったことがあまりにも濃かったので、正直襲撃してくるまで存在を忘れていました。ライバルキャラらしき敵キャラが現れたというのに途中存在を忘れられかけるって、普通ありえないでしょう。タロウと互角以上の戦いを繰り広げ、ドンドラゴクウの加勢によって、やっと退却。獣人がどんな奴らなのかもまだ全然はっきりとしていないというのに、どんどん謎の存在が増えていきますね…。