BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンデッカー 第1話感想

 ウルトラマントリガーが地球を救ってから数年後。怪獣の出現が途絶え、宇宙開発が盛んになったネオフロンティア時代を迎えた地球を、謎の球体・スフィアが襲撃した時、新たな光の巨人・ウルトラマンデッカーが現れる!…というわけで、始まりました、最新のウルトラマンTVシリーズ。ティガを踏襲していたトリガーに続き、今回はダイナを踏襲することになるんじゃないかと思っていましたが、主人公カナタの若さのまま真っ直ぐに突っ走る性格はアスカによく似てるし、スフィアの造形や行動はほとんどダイナのとそっくりだし、デッカーのアクションもダイナを思わせるダイナミックなものだったりと、やはりダイナらしい描写が取り入れられていましたね。一方で、トリガーが決してティガのコピーではなく独自性も多く含んでいたように、目新しい要素もいろいろと。ダイナの場合ダイナ自身は人格をもった存在というより「光」「力」そのものという感じでしたが、カナタとデッカーの出会いを見ると、どうやらデッカーには本人の人格や意思のようなものがありそうですね。前作で無人機として登場したGUTSファルコンが有人機になる経緯も、スフィア怪獣が発する妨害電波対策としてちゃんと説明される流れになっていましたし。民間人だった主人公がウルトラマンに選ばれて防衛チームに入る、という展開は昭和2期ウルトラシリーズでおなじみのものですが、そもそも防衛チームが第1話の時点ではまだ結成していないというのが珍しいです。続編ものでありながら、メビウスとかと同じようにゼロの状態から成長や関係性を築く物語になりそうだなと思いましたが、どうなっていくのでしょうか。