BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンデッカー 第6話感想

 天変地異の前触れとされるサザメダケの花が咲き、空には金色の虹がかかる。相次ぐ異常事態に呼応するように、地底怪獣パゴスが出現。市民を避難させながらの戦闘の中で、リュウモンは負傷してしまうが…。

 

 サザメダケの花、金色の虹、地元の言い伝えを語るおばあちゃんと、パゴスが初登場したウルトラQの「虹の卵」の要素を冒頭から取り入れてきた話でしたが、最終的にはパゴスだけでなくテレスドングドン、果てはツインテールの群れと、Q~帰ってきたウルトラマンを代表する地底怪獣が勢ぞろいする大盤振る舞いの展開となりました。街の地下に巨大空間があって、そこにあんなにたくさんの地底怪獣たちがひしめき合ってたって、よく今まで何事もなく暮らせてきましたね。さすがにあれだけの数の地底怪獣をデッカー一人で相手するのはハードすぎると思いましたが、相変わらず強力なナースキャノンがほとんどの怪獣を薙ぎ払ってくれました。トリガーに引き続き、ウルトラマンと防衛チームのパワーバランスがうまくとれていますね。それにしてもグドンは、いつの間に目からビームなんか撃てるようになったんだか…。

 

 地底怪獣たちとの戦いと並行して、いつもクールでストイックなリュウモンの過去と内面の掘り下げが行われましたね。人命救助に携わる以上、自分たちにミスは許されない…気持ちはわかりますしその心構えは立派ですけど、そういう考えだといざ何かあった時に心が折れてしまうぞ、という危惧はありますね。機動警察パトレイバー後藤隊長が言っていた通り、自分たちの仕事は既に問題が発生した状態から始まる(警察なら既に犯罪が起こった後、防衛チームなら既に怪獣が出現した後)以上、本質的には手遅れなものであり、その中で不幸にも手遅れの犠牲者が発生してしまっても、それは組織全員で「背負って」「そのうえで先を見ていく」しかない、という心構えでなければこういう仕事はやっていけないと思うんですけどね。