BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

王様戦隊キングオージャー 第2話

 クワガタオージャーに変身しキングオージャーを駆ってバグナラクの軍勢を退けたギラ。その直後、彼はラクレス配下の兵たちに囲まれてしまうが、そこに現れたンコソパの王ヤンマは彼を強引に連れ去ってしまった…。

 

 というわけで、今回の舞台となるのはテクノロジーの国、ンコソパ。おそらく今後の何回かはギラが各国を周る展開になるとは思いますが、初っ端から尖った国にやってきましたねぇ。国全体が電子制御化された絵に描いたようなサイバー未来都市のような国にも関わらず、国民の気質はこれまた絵に描いたようなヤンキーというアンバランスな取り合わせ。それゆえにこの国の王様であるヤンマもスラムからパソコン(拳ではなく)一つでのし上がりテッペンを取ったというこの上なくわかりやすい実力主義の国でのし上がった男であり、国民が文句があるなら一人で全員からのハッキングタイマン(!)を受けて立つ、という頭がいいんだか悪いんだかよくわからない国ですね。そんな出自だけに、ヤンマは誰にも媚びずへつらわず、黙って俺について来い、というスタンスのヤンキーの総長であり、国民たちはそんな彼の男気にほれ込んで従っているというかたちで国が成り立っている。こう書くとなんだかとんでもない国に思えますけど、アレクサンダーやカエサルのようなカリスマ性のある皇帝が牽引していたかつてのマケドニアやローマをサイバーパンクに、かつヤンキー化するとこんな国になるんじゃないか、という感じはしますね。何しろテクノロジーを持ったヤンキーの集まりですから、いざとなれば一丸となってそのテクノロジーを結集して総長の援護をするので、バグナラクラクレスもこんな現代兵器で武装した薩摩藩みたいな奴らを敵に回しちゃだめですよ。ヤンマとンコソパの在り様を目にして、これもまた王の在り方、国の在り方であることを学んだギラでしたが、今後はこうして各国を周りながら様々な王の在り方、国の在り方を学ぶことになるのでしょうね。