BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

王様戦隊キングオージャー 第15話

 ラクレスにジェラミーを引き合わせようとするカグラギ。渋るジェラミーだったが、カグラギが妹であるスズメを事実上ラクレスに人質に取られているという事実を知って態度を変える。一方、そんな事情を知った王たちはギラをラクレスの城に潜入させてスズメを奪還しようと企むが…。

 

 和風モチーフの国であるトウフですが、カグラギが15年前に横暴な先王に対して革命を起こしいわば下剋上で王座に就いた王様であることや、復興のための便宜の見返りとして妹をシュゴッダムに人質にとられていることと、いろいろと大河ドラマみたいな事情が出てきましたね。とはいえ、大河ドラマみたいなのはそこまでで、スズメがラクレスにベタ惚れでそれを知ったカグラギがショックで倒れる、というギャグ展開になるとは思いませんでした。さらにそこから、そのベタ惚れも実は…ともう一段どんでん返しが用意されていて、さすがはこの兄にして妹ありと思いました。むしろあの兄をも欺いてみせたのですから、策士としてはスズメの方が上手という可能性までありそうな。

 

 そしてラクレスから、デズナラクと和平交渉をすること、さらにそれに伴いトウフをシュゴッダムの属国にするという衝撃の提案が。これもまた今まで通り粛々と従うカグラギでしたが、いくらなんでもこれはあまりにリスクの高いこと。カグラギのことですから何らかの腹蔵があるのでしょうが、果たしてどうするつもりなのやら。そしてついに、ジェラミーの仲介で対面するラクレスとデズナラク。もちろんこの悪人同士が顔つき合わせたところでジェラミーが願うような人間とバグナラクの和平なんかにつながるわけないのですが、こちらも果たしてどうなることやら…。