BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーギーツ 第31話感想

 ジャマトグランプリ最終戦「天国と地獄ゲーム」。それは市民がジャマトに追い立てられ、様々な色の円陣に追い込まれ、天空に浮かぶ邪悪で巨大な女神像が決める地獄の色の円陣に立っていた人は落下して消滅してしまう、というもの。思いっきり市民を巻き添えにしてくる上に、さらに「デザグラで犠牲になった人たちの幸せが創世の女神に集められ、それが一人の勝者の望みを叶えるために使われてきた」というデザグラの実態をカリカチュアライズしたものでもあるというわけで、最終戦に相応しくというべきか、悪趣味ここに極まれりと言ったゲームです。で、英寿もまたそうしたかたちで生まれた女神の申し子と言うべき存在であり、デザグラのせいで両親を失くしてる景和がそれを知って英寿に噛みついたわけですが…どう考えてもそれはお門違いというものでしょうに。悪いのはそんなシステムを利用して自分たちの楽しみのための見世物にしてきたデザグラの運営なうえに、景和自身両親の死の元凶であるデザグラに乗っかって世界平和という夢を叶えようとしてきたのに、それをいまさらどの口で…。そもそもケケラの言う通り、この世の幸福の総量というものは決まっていてその限られたパイの奪い合いをしているのがこの世界というものであり、それはたとえ創世の女神やらデザグラやらがなかったとしても変わりないんですから、景和は潔癖すぎるんですよね…。

 

 と、そうこうしてるうちにジャマト好きが高じてとうとうジャマトに自らを喰わせてしまうジャマト大好きおじさんことアルキメデル。彼に関してはほんとにジャマトが大好きということ以外何もわからないので、このまま何もわからないとこの作品で一番の謎になってしまうのですが…。