BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

王様戦隊キングオージャー 第38話

 イシャバーナ、トウフと国の奪還に成功した王様たち。次はゴッカンだ…と乗り込んだら、なぜかそこではミノンガンとゴーマが審査員を務める「宇蟲王専属アイドルオーディション」が開かれており、満場の観客たちで沸き立つステージの上には、アイドルの衣装を着たリタの姿が…。

 

 いやもう今回は…のっけからドンブラ以来の「一体何を見せられているんだ…」という理解不能の映像の洪水に流されっぱなしでした。それは王様たちも同じであり、リタが次々と見事なパフォーマンスを見せる一方、なぜ彼女がこんな奇行に走ってるのか、王様たち(とモルフォーニャ)が勝手にその理由を推理しては大外れするという、文字だけでは何が何やら全く分からない話ですね。特にギラはリタの部屋から勝手に自作の同人誌を持ち出して本人の前で読み上げるという、オタクがやられたら死ぬ所業を一切の悪意なしでやってるので、これまでで一番邪悪の王してましたね。結局リタは操られていたわけでもなく頭がどうかしたわけでもなく、ミノンガンが始めたオーディションに乗じて潜入捜査をしてるつもりだったわけで、「リタ・カニスカは不動である」といういつも通りのスタンスだったのですが。この1ヶ月のキングオージャーは、ヤンマは「テッペンを目指す」、ヒメノは「美とは生きざま」、カグラギは「真っ黒に染まってこそトウフの王殿」と、それぞれのオリジンをたどって王としての在り方を再確認する物語で、その意味においては間違いなく今回もリタの王としての在り方を再確認する話ではあったのですが…なんでリタだけこんなノリに?

 

 それにしてもミノンガン、やっとまともにしゃべったと思ったら、やることがJ.Y.Parkのモノマネってなんなんだこいつ…。モチーフがミノムシなので中身に謎を抱えてるのは当然ですけど、ダグデドもこいつに対してはお気に入りらしいというか妙に甘いのが気になりますね…。