BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

王様戦隊キングオージャー 第44話

 王たちそれぞれに受け継がれてきた「王の証」。それには2000年前にバグナラクを封印した英雄たちの強大な力が封印されており、「王が一つになるとき、宇宙を貫く力となる」という言葉が残されていると語るラクレス。しかし同時にその力は国を滅ぼしかねない危険なものであり、使い方を間違えないためにはまとめ役が必要。というわけで、王様戦隊のリーダーを決める対決が始まるが…。

 

 

 王様戦隊の道具となったラクレス。今回はいきなり狭い檻の中でいつぞやギラが着てたのと同じロボスーツを着せられて雑用仕事をしてて笑わせてくれました。そのスーツ、実際に作ってたんかい。というか、ラクレスも「ロボレス・ハスティー」とか言いながらなんだか楽しげなんですが。そこから唐突にシリアスな顔で王の証の秘められた力について語るもんですから腹筋に悪いですが、ともかく始まった王様戦隊のリーダー決定戦。で、スーパー戦隊を長年見てる人なら周知のことですが、最初から明確なリーダーが決まっていない戦隊が途中でリーダーを決めようとするとろくなことにならないというのがお約束なんですが、今回もご多分に漏れず低レベルな争いに…と思っていたら何やら剣呑な争いに発展し、王たちばかりかシュゴッダムの民たちまでもが喧嘩を始める異常事態に。突然こんな状況になるのは…そう、またしてもヒルビルの仕業です。王の力を解析して電撃の力を使いこなせるようになったヤンマもまた洗脳されていましたが、ギラの熱いパンチでヤンマは目を覚まし、2人でキングオージャーを召喚。ヒルビルはなんと自分にまで暗示をかけて自己暗示で巨大化しましたが、王の証の力を手に入れた2人の敵ではなく、木っ端みじんに粉砕されるのでした。五道化の中でも特に厄介な能力の持ち主だったヒルビルを始末できたのは大戦果ですが、それにしてもあいつ、死ぬ時までうざいギャル口調だったということは、キャラを演じていたとかではなく心の底までうざいギャルだったんですね。そこだけは見上げたものです。

 

 騒動が片付き、暴君を演じていた時にどんな気分だったと問うヤンマに、隠すことなく「力に酔っていた」と明かすラクレス。その言葉と一時とはいえ王の証の力に溺れた自らを反省したヤンマは自ら王たちに頭を下げて回り、リーダーを決めることなく六王国同盟は再締結。実はそれこそが王の証の封印を解くカギであり、こうして王様全員が王の証の力を使えるようになるのでした。そしてこのリーダー決定戦のドタバタも、実は普通に話しても言うことを聞かないだろうからとラクレスが仕組んでいたものでした。さすが、長年暴君を演じて周囲を欺いてきた人は違いますね。そして牢屋の中での生活ながらも、ラクレスもスズメちゃんも夫婦水入らずの暮らしを送っていて、以前よりも幸せそうです。