BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーガッチャード 第18話感想

 ミナト先生がグリオンらと手を組み敵対したショックから抜け出せない宝太郎たち。さらに追い打ちをかけるように、りんねたちがムーンマルガムの影の中に囚われてしまう。またもデイブレイクに窮地を救われた宝太郎は彼からガッチャーイグナイターを渡されるがそれを受け取ることを拒み、その言葉を受けたデイブレイクは彼を過去の世界へと送り込む。

 

 今回はかなり情報量の密度が高い回でしたね。以前エックスレックスに飲み込まれて垣間見た記憶の通り、宝太郎は10年前に既にウロボロス界でホッパー1などのケミーと出会い仲良くなっていた。そこに侵攻してきたのがグリオンたちで、邪魔な存在だったりんねの父風雅をドライバーとケミーを持ち逃げした裏切り者だと錬金連合幹部の記憶を改ざんしていた。つまりとっくの昔に錬金連合はグリオンに乗っ取られてたわけですね。ダメじゃん…と思うと同時に、グリオンの方もそこから10年も風雅を捕まえることができずドライバーも結局彼の手から宝太郎へと渡ってしまったわけですから、その間何をやってたんだと言いたくなりますが。後に風雅が宝太郎にドライバーを託したのも、この時に彼に助けられていたからで、きれいにつながりましたね。

 

 そして現代へ戻った宝太郎は、子ども時代の自分からもらったケミーたちの贈り物であるゴーグルを触媒に自らのガッチャーイグナイターを作成。それを用いてファイヤーガッチャードに変身。その特徴は、なんといっても圧倒的なスピードですね。特に必殺技は、何本ものアンカーを地面に打ち込んで背中のブースターを点火→出力を最大まで高めたところでアンカーを切り離し、ほとんど瞬間移動に見える速度で敵に接近しキックを叩き込むという、ひたすら膨大な運動エネルギーで殺しにかかるシンプルに説得力のある技ですね。こんなもの喰らったらどんな怪人だって粉々でしょう。ガッチャードの必殺技はライダーらしくキックにこだわりつつも、様々なバリエーションかつどれも見るからに破壊力があるのがいいですね。

 

 ファイヤーガッチャードの勝利を見届けたデイブレイクは、「さすが俺」という言葉をつぶやいて消失。やっぱり彼、これから宝太郎が進むのとは別の未来から来た宝太郎自身だったんですね…。