BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーギーツ 第12話感想

 仮面ライダータイクーン復活、そして脱出ゲーム無事成功。それにしても今回のゲーム、ジャマトライダーの登場というイレギュラーを抜きにしても、ゲームとしては欠陥がありすぎましたね。ジャマトの言葉を理解して扉にある合言葉を解読すればクリアなのはわかってましたけど、文字を解読するだけでなく発音までジャマト語で言わなければならなかったとは。今回は過去の参加者が遺した音読表が見つかったこと、そして何よりジャマト語が発音が違うだけで日本語と全く同じ文法を持つ言語だったことが幸いしてこれだけ早くクリアできましたけど、もし音読表がなく、ジャマト語が全く日本語とは異なる文法の言語だったらと思うと、今回のゲーム、クリアまでどれだけの時間がかかったか想像がつきませんね…。

ウルトラマンデッカー 第19話感想

 前回見事にカナタを罠にかけ、異次元空間に引きずりこむことに成功したヤプール。カナタはどうにか異次元空間を脱出したものの、出た先は宇宙空間でそこに現れたスフィアの群れに取りつかれ大ピンチ…になったところを、突如何者かに救われる。救い主の正体は、ウルトラマントリガー!

 

 ヤプールにしてはうまいことウルトラマンを罠にかけたと思いましたが、なんとその先にはもう一人のウルトラマンがいて合流を許してしまうという、なんともお粗末なことに。ケンゴがそこに居合わせたのは、TPUの月面基地跡地に巣くっていたスフィアを殲滅するために来ていたので全くの偶然だったわけですが、やっぱり持ってませんねあいつら…。持ち前のしつこさを発揮して基地のガードロボットを操り二人を襲わせるも、ヤプールもまたスフィアに群がられて記憶を奪われ自分が何者かすら忘れてしまい、終いには二人のウルトラマンの必殺光線を浴びて哀れ爆散。これではZに登場したヤプールの残りカスから生まれたバラバの方がよっぽどいい仕事をしていましたね…。

 

 月のスフィアたちはあらかじめどこかから集めていたロボット怪獣たちの残骸の中からギャラクトロンmK2に乗り移ってデッカーとトリガーを攻撃。タイガの時はタイタス一人に倒されてしまいましたが、今回はウルトラマン2人を向こうに回して圧倒する、本来の強さを見せてくれましたね。これに対し、スカイタイプ×ストロングタイプ、パワータイプ×ミラクルタイプと特性の異なる形態のコンビで対抗するトリガーとデッカーの戦いは以前にタッグを組んだ時とはまた別の見せ方をしていてよかったですね。そして、ダイナミックとグリッター、2人のウルトラマンの最強形態の前には、さしものギャラクトロンmk2もついに倒れるのでした。ケンゴに見送られ、無事地球へ帰還したカナタ。そのあいだ、ケンゴを見舞おうとするリュウモンたちを引き留めようとハネジローは頑張っていましたが、突き指で入院中とかかすり傷で面会謝絶とか、AIにしては嘘つくのが下手すぎますねこいつ。嘘つくのが得意なAIというのもそれはそれで嫌ですけど。さすがにこれ以上正体を隠し通すのも苦しくなってきましたね…。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン37話 感想

 採石場で睨み合うドンブラザーズ(イヌ除く)と脳人3人。「なぜこうなったかと言うと…」と回想を始めるソノイ。このパターンも3回目となればもうお判りでしょう。そう、またも決闘回です。よほどこのパターンを気に入ったようですね、井上敏樹…。

 

 しかし今回の決闘は今までとは違い、脳人が自発的に始めたものではなかった。事の起こりは例のおでん屋でまたも偶然遭遇したドンブラザーズと脳人がおでんを食べていたところに現れた、謎の乱入者。その正体は、脳人の戦いぶりを監査するために派遣されてきた監察官・ソノシだった。近頃敵であるはずのドンブラザーズと仲良くしすぎ、というぐうの音も出ない指摘を受けた脳人たちは、ドンブラザーズと決闘をさせられることに。そこまではソノシも任された仕事を忠実にこなしていただけでしたが、街で消毒液をまき散らしながら「汚い世界をきれいにしている」と嘯いてアノーニたちに一般人を拉致させるという、明らかな越権行為を働き始め、それを見ていたソノイたちはこれではヒトツ鬼と同じだと憤り、ソノシの排除を決定、喫茶どんぶらに行ってタロウたちに相談を持ち込む(だからそういうところだってば)。ソノイの考えた手は、ソノシをヒトツ鬼にして堂々と討ち取る大義名分を得るというもの。本来脳人はヒトツ鬼にはならないが、禁じ手としてヒトツ鬼になりそうな人間からヒトツ鬼を移すことによってヒトツ鬼化させることができるという。それを聞いて、「心当たりがある」とある男についてソノイたちに教えるタロウ。そう、もはや決闘回の常連となっている、忍者改め魔法使い改め冒険者おじさんです(なんで生きてるんだ)。

 

 そして決闘当日。互いに名乗り合って決闘を始めた両者は、嘘をつくと死ぬというタロウの体質を利用してタロウが死んだとソノシを欺き(あの体質がこんなかたちで役立つとは)、その隙に忍者改め魔法使い改め冒険者おじさんから生まれかけていた星獣鬼をソノシに移すことにまんまと成功。しかし、同胞に手を下すことに肝心なところでソノイが躊躇してしまったため、星獣鬼はドンモモタロウが倒して元のソノシに戻り、怒りの捨て台詞を残して退散。このあとソノイたちがどうなるかが不安ですが…。

 

 ひとまず一件落着し、自宅に帰宅し、「みほちゃん」に声をかける雉野。しかしその相手は、なんと人形…。こんないつにも増してトンチキな話を、ホラーでオチをつけないでもらいたい。こんな有様なのにここまで普通に仲間たちと喋って戦いまでしてたって、ほんとにヤバい奴ですねこいつ…。

仮面ライダーギーツ 第11話感想

 今回はいろいろと新事実が明らかになりましたね。まず、英寿がデザイアグランプリに参加し続けている理由。母親と再会するため、というのは前回までで明らかになっていましたけど、じゃあどうしてそれを直接デザイアカードに書かないんだ?という当然の疑問に対して、書いたけど受理されなかった、という明確な答え。そりゃあそんなあからさまに不審な事したら、運営が何か関わってると怪しまれて当然ですね。偽の母親を仕立て上げるとか、もっとうまいこと疑惑を逸らすことは考えなかったのでしょうか。まぁ、そんなもの英寿にはすぐバレるに決まってますけど。

 

 デザイアグランプリから脱落した景和や祢音が本来の望みを失ったかのような性格の変貌を遂げていたことも、脱落者は記憶と一緒にデザイアカードに書いた願いを望む心を失うというという、参加者に秘されているペナルティ(?)が存在することが英寿の口から明らかに。ジャマトに倒されればこの世から消滅、生きたまま脱落をしても記憶と一緒に願いを望む心を失う。こうもハイリスクでは誰だって参加するのに二の足を踏むのが当然ですから、運営が公表したがらないのも当然ですけど、願いが強ければ強いほど、それを失うことはアイデンティティの喪失に等しいものになりますから、これは本当にひどい話ですね。

 

 そして、ジャマトがライダーに変身するという異常事態に、どこかに電話をかけるゲームマスター。その電話が取られることはありませんでしたが、そこはまるで農園のような場所ではあるものの、これまでに死亡や脱落をしたライダーのドライバーやバックルが肥料のように山積みにされ、そして栽培されているのは大量のジャマトの幼体という異様な場所。そこにはジャマトの幼体を我が子のように慈しむ、農夫のような恰好をした謎の男が…。デザイアグランプリも一種のギャンブルである以上、「ギャンブルで一番儲かるのは胴元」という真理に照らし合わせれば、運営とジャマト側がつながっていることは当然予想の範囲内でしたが、こんなかたちでその一端が明らかになるとは思いませんでしたね。しかもジャマト側の方はゲームマスターの思惑を外れた動きをし始めているようで、早くもその関係には破綻の兆しが見られるようですが…。

ウルトラマンデッカー 第18話感想

 ダイナミックタイプの初戦闘から鳴りを潜めていたアガムスが再び登場。しかも、今回はまさかのヤプールと手を組んで。ヤプールと言えばここ20年ぐらいは出てくるときは巨大ヤプールの姿で出てくるのが当たり前となっていましたが、今回は実にエース以来50年ぶりに、本来のなんかグネグネ動く人型のシルエットという姿での登場だったのが驚きでしたね。しかし、登場を重ねるごとに怨念に飲み込まれて自分を見失っていってるようなヤプールですが、今回攻撃の対象としたデッカーはエースはもちろん光の国とは何の縁のゆかりもないし、そのために組んだアガムスもこれまた何の縁のゆかりもない宇宙人なわけですから、こいつの胡乱さもとうとうここまで来たかという感じです。

 

 今回送り出してきた超獣はZで猛威を振るったバラバではなく、久しぶりのアリブンタ。グリフォンを撃墜し、炎と蟻酸でデッカーを苦しめる超獣の面目躍如といった強敵ぶりを見せつけ、さらにはテラフェイザーとのタッグで追い詰めるものの、カナタの方もいよいよ戦い慣れてきたのか、ミラクルタイプの力を完璧に使いこなした分身戦法で互角以上に渡り合い、その結果としてテラフェイザーを追い込み、ダイナミックタイプでアリブンタも撃破。しかし、そこでデッカーを罠に嵌め、異次元空間へ放逐することに成功。ここ20年のヤプールと言えば、本来の目的よりも人間を罠に嵌めて愚かな生き物と嘲笑う趣味の方を優先し、それが仇となって逆襲され作戦も失敗するというパターンを飽きもせず繰り返していましたが、姿を原点に戻したのが幸いしたのか、今回は趣味に走らず確実に作戦を優先したな、と少し見直したのですが…次回予告を見たら、そこにはトリガーとともに戦うデッカーの姿が。ウルトラマン増えてるじゃねぇか…やっぱりダメだ、あいつら。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ ドン36話 感想

 前回、今まで物語の本筋からは完全に蚊帳の外に置かれてた翼が獣人の存在を知って一気に本筋に引き込まれていったかと思ったら、獣人に捕まって姿をコピーされてしまう、という衝撃の展開で終わり、ここからどうなるかハラハラしていましたが、新たにはるかと夏美が知り合いになったぐらいで、物語としては意外にも大きな進展はありませんでしたね。翼が獣人にすり替わっていても、多少の問題はあってもドンブラザーズとしていつもどおりヒトツ鬼と戦えるというのが、メンバー同士が個人のプライベートに深く立ち入らない(ゆえにこんなことにもなっているとも言えるのですが)ドンブラザーズならではですね。一方、夏美にファンの男に貢がせるような一面があることを描いたうえで、タロウにみほとの関係を問われ、「みほは夏美の夢」であると答えるの、男に貢がせる一方で自分を本気で愛してくれ、また本気で尽くしたいと思える男を求めている、というのが夏美の本性であることがわかって、こんなのやっぱりニチアサでやることじゃないですね…。

 

 このまましばらくは翼が獣人と入れ替わったままで話が進むのかと思っていましたが、ラストでなんと本物の翼が獣人の前に現れ倒すという予想外の展開に。どうやって自力で脱出できたのかも気になりますが、本物の夏美を獣人の森に置いてきたままというのも気になりますね…。

仮面ライダーギーツ 第10話感想

 デザイアグランプリ、新シーズン突入。その前に、前シーズンで叶えた英寿の願いが「デザイアグランプリ運営関係者と家族になっている世界」という予想斜め上のものだったことが判明。前からそうだろうとは思っていましたが、やはり英寿の目的はデザグラそのものの秘密に迫ることのようですね。そのために、今後行われるデザグラへの確実な参加権や、働かなくても生きていける世界など、確実にデザグラの秘密に迫るための願いをこれまでのデザグラでの優勝で着実に叶えてきたことも判明。一足飛びに迫れるような秘密ではないからこそこんな段を踏んでいるんでしょうね。そのために英寿の姉という設定にされて露骨に嫌な顔をしてるツムリが笑えます。

 

 一方、さすがにここまで露骨なことをされて運営、というかゲームマスターが英寿の目的に感づかないわけもなく、とうとう英寿をゲームから脱落させるための刺客としてパンクジャックこと晴家ウィンを投入。最初に英寿のゲームへの永久参加権を認めてしまった以上、参加させないわけにもいかないためこんな手を使うしかなくなったんでしょうね。毎回道長が参加してくることに関しても英寿はツムリの言う「公正な審査」を疑っていましたけど、これも英寿への強い敵愾心を持つ道長ならワンチャン英寿を脱落させてくれるんじゃないか、というゲームマスターの意図で毎回参加させられているんでしょうね。

 

 さらに気になるのは、前シーズンで脱落した景和と祢音。景和は恵まれない人のための募金に興味を示さなくなってるし、祢音はあれだけ脱したがっていたお嬢様としての生活を満喫して母の言うことにも唯々諾々と従っている…と、前シーズンの二人を見たらおよそ信じられない様子を見せていました。まるでデザイアカードに書いた願いを失ったかのような様子でしたが、これもデザイアグランプリで脱落したことと関係があるのでしょうか。そして、そんな祢音のところにツムリを連れて現れた彼女の父も、明らかに只者ではないのですが…。