BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の特命戦隊ゴーバスターズVS宇宙刑事ギャバン

 先週に引き続き、宇宙刑事ギャバンとのコラボ編。

 バトルに関しては先週と同じくいい感じでした。ダブルモンスターが剣と盾を持ち出すと「ああ、ギャバンだな」と妙に安心してしまいます。土星の輪の上で戦ったり、巨大な岩が転がってきたりといった描写もしっかり「ギャバン」していました。優秀な人間をすべて魔空空間に送り込めば現実世界は無能な人間ばかりになり、自ずと人間たちは自滅するという悠長にもほどがあるライノダブラーの作戦も、80年代チックでエンターの言うとおり実にトレビアン。

 そのエンターによってメタウィルスを流され、巨大化復活を遂げるライノダブラー。倒された怪人が幹部に処置を施され巨大化復活する、という散々見慣れた流れが、ゴーバスターズでは妙に懐かしく感じます。グレートゴーバスターオーさえ突進で弾き飛ばす巨大ライノダブラーに苦戦するゴーバスターズのもとに、おなじみのBGMとともに電子星獣ドルに乗ったギャバンが到着。欲を言えば、ゴーカイVSギャバンのように、同時に必殺技を決めてほしかったですね。

 ただ、ストーリーに関して言えばちょっと決め手に欠けていたかな、というのが正直なところ。基本は一人で戦っているギャバンと、チームで支え合いながら戦っているゴーバスターズの対比を描くのが狙いならもっと踏み込んでもよかったですし、今まで注目を浴びることのなかった森下にスポットライトを浴びせるのが狙いだとしたらそれはそれで中途半端、そもそもそれってギャバンとのコラボ回でやらなきゃならないの?・・・というどっちつかずな印象が最後まで頭から離れませんでした。しまいには、今までの戦隊のように武器を普段から携行することはできないのか?という、それを言っちゃあ・・・という疑問まで浮かんでしまう、そんな話でした。