BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

宇宙刑事ギャバン漫画化:鬼が出るか蛇が出るか

http://gavan-comic.jp/

 今月20日の映画化を控え、ゴーバスターズとの共演も果たした宇宙刑事ギャバンが、今度はコミカライズ作品のWeb連載がスタートするそうです。

 特撮ヒーローのコミカライズというのは、結構当たり外れが激しいので現時点では単純に喜ぶことはできませんね。某漫画家による「仮面ライダー THE FIRST」のコミカライズがあまりにもひどすぎて、島本和彦先生が激怒した話は有名です。何が出来を左右するかといえば、やはり作品に対する漫画家の愛でしょうね。当たり前かもしれませんが、特撮ヒーローのコミカライズにおいては特にそれが顕著なように思います。その意味において言えば、一番の成功例はやはり「仮面ライダーSPIRITS」でしょうね。特にストロンガーやアマゾンが主役のエピソードには、村枝先生の強い愛を感じます。「岬ユリ子はもう ただの女だ」のセリフには、多くのライダーファンが心揺さぶられたはず。

 他に特撮ヒーローのコミカライズの良作を挙げるとするなら、先述の島本先生の「仮面ライダーZO」のコミカライズもおすすめ。昨年完全版が再刊されてようやく読むことができたのですが、個人的には同時収録の仮面ライダーBLACKのスピンオフ作品「イミテーション7」の方をより楽しんでしまいました。ただのコミカライズではなく、原作の世界を広げてくれるようなこういう作品こそ、漫画でどんどん展開してほしいんですけどね。もちろん、ここでも原作に対する愛が必要不可欠なのは言うまでもありませんが。