BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーウィザード

 魔力を増大させたフェニックスの攻撃の前に、絶体絶命の危機に陥るウィザード。そこにビーストが乱入してきた隙をついて、ウィザードは凜子を連れて脱出することに成功。必殺技をフェニックスに繰り出すビーストだったが、出たサイコロの目は1。あら、かわいいカメレオン。必殺技の威力が運任せってのはどうなんでしょう。これもビーストがアーキタイプである所以なんでしょうか。そんなビーストには目もくれず立ち去るフェニックス。

 病院に運び込まれた凜子は、ひとまず一命を取り留めた。しかし、晴人は自分のために凜子が重傷を負ったことを悔やんでいた。そこに現れた木崎は彼に「自分が巻き込んだ相手も守れないのか」と言葉をかける。辛辣な言葉ですけど、彼なりの叱咤激励の言葉なのでしょう。

 一方、ウィザードを見失ったフェニックスは街で暴れ始める。傷ついている晴人にはそれは伝えない方がいいとするコヨミたち。攻介はフェニックスは魅力的な餌なので自分が喰ってしまおうという魂胆もありありでしたが、「今の凜子には晴人が必要だ」と、珍しくいいことを言ってましたね。

 晴人の代わりにフェニックスに戦いを挑むビースト。しかしやはりフェニックスは彼には目もくれず、明日最初に戦った場所に来いと言い残し去っていく。一方、意識を取り戻した凜子と話し、面影堂に戻ってきた晴人。「魔法使い失格だ」と落ち込む晴人を、コヨミが励ます。彼女や木崎の言葉、かつて凜子が自分に言った言葉を思い出し、晴人は再び立ち上がる。かつて晴人がコヨミたちにかけた言葉が、巡り巡って晴人自身を立ち直らせる、という展開はよいものでした。

 決戦の朝。コヨミからフェニックスの伝言を聞いた晴人は、代わりに戦いに行こうとしていた攻介の前に現れ、決意を語る。その決意に打たれ、フェニックスの相手を譲る攻介。このときばかりはいつもの「みなまで言うな」が正しい意味で使われていましたね。

 そしてついに訪れる決戦の時。ドラゴタイマーで4体に分身するウィザードだが、フェニックスはその連係攻撃すらものともしない。そこで晴人がとった最後の手段。それはすべての魔力を結集した姿、オールドラゴンへの変身。それを見た白の魔法使いは「これで一人完成か・・・」とつぶやく。意味深ですね。オールドラゴンの必殺技を受けたフェニックスはそのままはるか太陽まで吹き飛ばされ、焼かれては蘇りを永遠に繰り返す、死ぬことも許されない運命に叩き落される。無限に終わりのないのが終わり。そのうち考えるのをやめるでしょう。しかしこいつ、甦るたびに強くなるんですよね。ウルトラQのバルンガみたいに、そのうち太陽までをも吸収してしまうのでは。太陽がフェニックスを喰うのか、フェニックスが太陽を喰うのか・・・。

 一方、メデューサの前にはソラ=グレムリンが現れ、フェニックスに変わって彼女を手伝うことを持ちかける。今までだって特にフェニックスが彼女の役に立っていたわけでもありませんし、彼女は優秀すぎるほど優秀なんですから、別にこのまま一人のままでも構わないんじゃ・・・。粗暴な暴れ者の次は愉快犯・・・つくづく同僚に恵まれませんね。