BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

虚淵ライダーキター!! 「仮面ライダーガイム」10月放送スタート

 ウィザードもクライマックスへと近づきつつありますが、今年もこのときがやってまいりました。そう、次の仮面ライダーの制作発表の時が。

tv asahi|テレビ朝日

仮面ライダー新シリーズ『仮面ライダー鎧武/ガイム』制作発表緊急速報! | WebNewtype

新仮面ライダー『鎧武/ガイム』の脚本に虚淵玄、"ライダー戦国時代"へ突入 | マイナビニュース

 毎年発表とともに大きな反響を生む新ライダー。例年ならばその焦点は主に新ライダーのデザインに当てられるものですが、ネットでの反響を見る限り、どうやら今年はその焦点がちょっと違う模様。それもそのはず。なぜなら、公式サイトのスタッフ名には次のように書かれていたのですから。

脚本
 虚淵 玄(うろぶち げん) ほか

 ・・・おとといこのブログで「確かに虚淵氏による脚本のライダーというのはありですね。」などと書いたその2日後に、まさかそれが現実のものになろうとは。ただでさえ現在のライダーや戦隊はメインライターを誰が務めるかがファンの大きな関心事であるのに、それを「まどか☆マギカ」や「Fate/Zero」などで近年注目を集める脚本家である虚淵氏が担当するとなれば、大きな話題となるのは至極当然のこと。虚淵氏の起用は制作側にとっても、平成ライダーシリーズに新風を吹き込むための大きな決断だったことでしょう。

虚淵さんが個人的に今後見てみたいのは、どんなライダー作品ですか?

 強いて言えば、「クウガ」のマインドにもう一度立ち戻ってほしいという思いはありますけど、それが難しい現状もよくわかるので・・・。
 ただ、その時代、その時代で、もしかしたらストーリー性をともなう娯楽として子供たちが最初に見るかもしれないエンターテイメントであるという、その前提は崩さないで進んでほしいなと思います。
 いつの時代であれ、その世代の子供たちの原点になるのは、きっとライダーとかウルトラマンとかの特撮なんですよね。それを入り口にして、もっとマニアックなものにハマって、いろんなストーリーを受け入れていくわけで、その原点となるコンテンツは、大変大事で尊いポジションだと思うんですよ。
 仮面ライダーシリーズには、その一線を守り通してほしいなと思っています。

「語ろう! クウガ・アギト・龍騎」p.93

 このインタビューでの自分自身の言葉を、虚淵氏はまさにこれから平成ライダーシリーズの一作品の作り手として背負うことになるわけです。「子供たちの原点」となるものとして虚淵氏が「仮面ライダーガイム」をどう描くのか、興味は尽きませんね。

 さて、虚淵氏がメインライターという事実のインパクトが強すぎますが、それを除いてもガイムには注目すべきところが多いですね。

 まずガイムのデザインですが、久しぶりに「冒険に出たな」という印象を受けました。Wやオーズはライダーとして基本に忠実なデザインでしたし、フォーゼはロケット頭のインパクトはあるもののほぼ白一色でシンプルな印象、ウィザードはライダーっぽいデザインではないもののヒーローとしては至極真っ当なデザイン。龍騎ファイズを初めて見たときのような衝撃を与えてくれるライダーはここ数年はありませんでした。ガイムは龍騎ファイズ程のインパクトはないものの、構成する色とパーツが多く情報量の多いデザインがここ数年のライダーとは一線を画しますね。最初から5体ものライダーの姿が明らかにされるのも初めてのこと。総勢13体のライダーが登場した龍騎も、最初の発表の時点で明らかになっていたのは龍騎とナイトだけだったはず。また、「フルーツ」「鎧」「戦国時代」「ストリートダンス」といった一見脈絡のなさそうなキーワードがどう物語を紡いでいくことになるかも読めません。例年以上に、今までのライダーをぶち壊して新しいことをやってやるぞという気概は感じられますね。まさに平成ライダーは駄菓子。そう言った当の田崎監督が、今回のメイン監督を務めますが。

 キャスト勢は例のごとくライダーやヒロインを演じる若手勢は見てみるまでわかりませんが、弓削智久さんの龍騎、カブトに続く前人未到(まぁ昭和ライダーまで遡れば小林昭二さんという偉大すぎる前例がありますが)の3作目の平成ライダーシリーズレギュラー出演決定はおめでとうございますと言いたいですね。あとは、「幻星神ジャスティライザー」や「ライオン丸G」で型破りなヒーローや悪役を演じ、電王でのゲスト出演歴もある波岡一喜さんにも注目したいところです。

 いろいろと今までにないものを期待させてくれる仮面ライダーガイム。放送開始が例年以上に今から楽しみです。