BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダー鎧武

 こちらも新年一発目の仮面ライダー鎧武。しかし内容はと言えば、おめでたさとは正反対の、これから先の展開の不穏さを予感させるものばかり。

 なにからなにまで黒幕はユグドラシルであり、自分たちは実験台にされていたことを知り、これ以上ユグドラシルの思うつぼにならないためにベルトの使用を控えるべきだと主張する光実と、それを理解しながらも目の前で襲われている人たちを放っておけない紘汰。そりゃあ、目の前の人たちのピンチを見過ごすのはヒーローとして以前に人としてどうかという問題であり、四の五の言わずに変身して助けに入る紘汰の行動こそ当然というものでしょう。奮闘する紘汰の姿に結局見ていられず光実も変身して加勢する・・・と、普通のヒーロー番組ならそうなるであろうところが、結局光実は最後まで見ているだけ。戦いが終わった後の二人の間の空気と距離が、なんとも寒々しい・・・。

 もとは地元の神社の娘であり、いつか神楽の舞を披露したいという願いが今の自分につながっていることを戒人に話す舞。個人的には話の内容よりも、あんなでかいご神木を切り倒して神社潰して更地にしたというユグドラシルのばち当たりぶりが気になってしょうがありませんでした。いつか祟りが下りますね・・・。一方、そんな舞の前に現れ警告をする謎の少女。もっとも今までと同じく、内容は警告だけでそれを聞かなかったらどうなるか肝心なところまでは教えてくれないので、舞もさっぱりな様子でしたが。

 そして、人望や仕事の出来はさっぱりなものの無敗記録だけは更新中のお兄ちゃんが、新型のベルトでさらにパワーアップ。調子に乗って「悪ガキどもに現実の厳しさを教えてやるぜヒャッハー!」とますます大人げなさを加速させてライダー狩りでも始めそうな勢いですが・・・。なんだかこれまでの停滞感が嘘のように動き出した物語、どう転がっていくか楽しみです。