沢芽市のど真ん中に出現したクラック。そこからインベスが街にあふれるようになれば、ユグドラシルはスカラー兵器を使って街を消滅させる。街を救うため、ユグドラシルと一時共闘する紘汰でしたが・・・。
プロフェッサーの口から語られたユグドラシルの人類救済計画「プロジェクト・アーク」。それは戦極ドライバーを量産し、ヘルヘイムの森によって地球が侵食されても生きていける術を人類に与えること。森の浸食自体を止めるつもりはなく、最初から浸食されること前提で計画を進めているあたり、実にユグドラシルらしいですね。しかし用意できるドライバーは多くて10億個。そのためにユグドラシルは残り十年で用意できない分の60億人を殺す計画・・・人類抹殺を企んだ組織はたくさんいましたけど、こういう人口調整を目論んだ組織は特撮では初めてではないでしょうか。とりあえず、計画責任者のお兄ちゃんは鉄仮面をかぶらなければならないでしょう。人類の6/7を抹殺しろと命令されればこうもなろう。ふはははは怖かろう。
そしてそんな計画に納得できるはずもなく、紘汰は耀子からピーチエナジーロックシードを強奪してスカラーシステム破壊のためにユグドラシル本部を急襲。初対面の時は手も足も出なかった耀子からロックシードを強奪するとは、プロフェッサーでなくても紘汰の戦闘能力の向上には驚かされます。そしてその前に立ちふさがった貴虎。その戦いの果てに、ついに裕也を自ら手にかけたことを明かされ、崩れ落ちる紘汰・・・。
一方、シドもプロフェッサーもそしてお兄ちゃんも、頼んでもいないのに知ってほしくない情報をベラベラと紘汰にしゃべることでストレスがマッハで増大中の光実。まぁ、仲間とはいっても他の幹部たちにとっては光実は子供に過ぎないわけですから、計画のためには彼の意向なんか知ったこっちゃないんでしょうけれど。スカラーシステムが発動されるかもしれないとなり、沢芽市地下の避難所へ舞たちを連れていく光実。やっぱりいざという時はこうするつもりでしたか。他にも多くの人間が避難所に集まっていましたが、おそらくユグドラシルの社員の家族あたりでしょう。
裕也を手にかけたことを知り、絶望の底に叩き落された紘汰。彼がヒーローとなれるかどうか、再びその真価が問われることになりそうです。