BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

牙狼 魔戒烈伝 第4話感想

 一人である街を訪れた莉杏は、チンピラに絡まれたことがきっかけでタクミという青年と出会う。チンピラから莉杏を助けようとして逆に助けられたタクミは、お礼に彼女を自分の家に招くが・・・。

 「闇を照らす者」「-GOLD STORM-翔」のヒロインであり、流牙のパートナーである莉杏が主役。「人も知らず世も知らず、影となりて悪を討つ」という別のヒーローの向上のように人知れずホラーと戦い、一般人と関わることはほとんどない魔戒騎士や法師ですが、今回は莉杏とお調子者だけど弱さを抱えた青年とのひとときの交流を描いた珍しいお話。魔導具に溜まった邪気を払ったり力を込めたりする儀式はこれまでのシリーズでも何度も描かれてきましたが、地味ながらもこういう描写が牙狼の作品世界に厚みを与えてきたんですよね。今までのシリーズにレギュラーや準レギュラーで登場してきた法師は素体ホラー程度ならまとめて倒せるような人たちばかりでしたが、本来はそっちの方が少数派なんだということを「ホラーを倒せる魔戒法師もいるのよ」という莉杏のセリフで思い出しました。最後は莉杏によって記憶を消されたタクミですが、今度こそ逃げずに彼女と向き合うための第一歩を踏み出すことができるでしょうね。そしてラストでは流牙も登場。この二人の関係も、もはや鉄板ですね。