BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第27話感想

 前回仮面ライダーたちの活躍と衛生省の英断により、その危険性が広く世間へと周知された「仮面ライダークロニクル」。バグスター陣営がこのまま黙っているとは思えませんでしたが、そんな彼らが打ってきた次の一手は、「ラスボスを倒せば消滅したプレイヤーが復活する」というもの。確かに、パチンコや競馬で負けた人間がその負けた分を取り返そうと勝負を続け、結局はさらに負けを増やしてドツボにはまっていくように、人間は新たに何かを手に入れようとする以上に失ったものを取り戻そうとするときに必死になる。その人間心理をうまく突いたうえに「君も英雄になれる」と自己顕示欲まで煽ってくる、なかなか考えたものです。しかし肝心の復活云々については、飛彩も言う通り嘘っぱちでしょう。「試しに一人蘇らせてみろ」と詰め寄られたらどうするつもりだったんでしょう。それ以上に遺族たちが「人の生き死にを遊びにするな」「いいから復活できるならさっさと復活させろ」と大挙して幻夢コーポレーションに押しかけてきそうな話ですし、そうなったらパラドたちは大慌てでしょう。

 まぁそんな状況下で、ニコが仮面ライダークロニクルに手を出すのが今回の話。彼女に関してはピノコとしての役割を果たしていればそれで十分な気もしますが、せっかく永夢と並ぶ天才ゲーマーという設定を腐らせておくのももったいないので、ライドプレイヤーになるのはありですね。それにしても、ニコがバグスターを倒したプレイヤー第一号って、いくら人類に勝たす気がないゲームとはいえゲームバランスおかしすぎでしょう。プレイヤーに「難しいけど頑張ればなんとかクリアできるかも」と思わせてこそ、プレイヤーはゲームに熱中してくれるものでしょうに。話としては身もふたもない言い方をすれば大我とニコの痴話喧嘩であり、そこに新社長がラヴリカバグスターとしての正体を現し絡んでくることで、笑えるのかかっこいいのかなんだかよくわからないことに。ギャルゲー出身のキザなバグスターの声に諏訪部さんというのは非常に正しい使い方だと思いましたが。結局ニコは今後もゲーム病への感染と治療を繰り返しながらライドプレイヤーとして戦っていくんでしょうか。インスリン投与をしながら酒を飲み続けるおっさんみたいで、それはそれでどうかと思いますが。