BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第28話感想

 前回、大我とニコの和解を目にしてポッピーが見せた笑顔に、彼女が元の心を持っていることに可能性を見出す永夢。そんな中、ポッピーのゲーム病に感染した患者が現れ、永夢は非情な選択を迫られることに・・・。

 永夢によるポッピー救出劇。そして、今までで最もポッピーピポパポというキャラについて迫った回。彼女がバグスターであるということはとうの昔にわかっていましたが、彼女が完全体を得るために一人の患者が犠牲になったということには、飛彩のセリフまで気が付きませんでした。彼女がどのような経緯で誕生し、人間に協力してCRで働くことになったのか、そこのところを詳しく描く絶好の機会であったはずでしたが、描かれなかったのが残念でした。そのあたりは最近のシリーズのように、TVシリーズが終わった後でVシネとして描くつもりなのでしょうか。それにしても、完全体となったバグスターは宿主の記憶を受け継ぐことを説明するのに、グラファイトが自分を引き合いに「俺もブレイブの恋人の記憶を持っている」と言ったのには笑いました。死んだ彼女の記憶を持った奴が野郎の姿で動いているというのは、考えただけでも嫌ですね。飛彩にとっては彼女の仇という以上になんとしてでも倒さなければならないでしょう。

 そして、今回の主役は永夢とポッピーであるはずなのに、二人と同じかそれ以上の存在感を発揮したのがパラド。これまでにもやたらと永夢にこだわってきた彼でしたが、今回はポッピー救出に頭がいっぱいな永夢に邪険にされ続けたことでとうとう「俺だけを見ろ!」とばかりにもはやヤンデレじみた執着を見せることに。しまいにはなんと永夢に乗り移ってしまいましたが、そういえば以前ゲーム病であることを宣告されて性格が変わったとき、あのときの様子は確かにパラドに酷似していましたね。初期から登場していながら謎に満ちたパラドの正体、いよいよ次回明らかになりそうです。