BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第29話感想

 前回ポッピーの救出に成功したのもつかのま、今度はパラドが永夢に乗り移って行動を開始。最近のエグゼイドはまさに一難去ってまた一難の展開が続きますね。物語の最初から登場し、幾度となく永夢たちと対決しながらもその素性は謎に包まれていたパラド。前回からの展開で予想はついていましたが、やはりその正体は「永夢に感染していたバグスター」でした。この事実が明るみになると同時に、永夢が突然ドクターを志すようになった理由、以前飛彩が永夢のゲーム病を治そうとしてもバグスターが出てこなかったこと、社長にゲーム病を告知されたにもかかわらず永夢が消滅しなかったことなど、過去の伏線まできれいに解消されるのは見事の一言に尽きました。しかし、仮面ライダー第一号である本郷猛以来、悪の存在に運命を捻じ曲げられるのは仮面ライダーの悲しい宿命とはいえ、永夢ほど子供の頃から何もかも人生を変えられてしまったライダーは初めてですね。気の毒に思えてきます。

 永夢とパラド、ダブルアクションゲーマー同士の戦いの末、パラドにリプログラミングをかける永夢。しかし、それすらもパラドの策略のうちで、この攻撃を受けて人間の遺伝子を手に入れたパラドはゲンムから奪ったドライバーで永夢と同じレベル99に変身。その力は永夢の変身したレベル99を打ち負かすほど。最大レベル同士の対決はもはや来週最終回と言われても疑わなさそうですが、ここでカギとなりそうなのが、ポッピーが完全体となるために犠牲になった宿主の記憶。前回ポッピーの出自について深く掘り下げなかったのが不満でしたが、ここでこうつなげてくるとは思いませんでした。宿主の記憶に導かれ、かつての黎斗のアジトでポッピーが見つけたのは、新品のゲーマドライバーと色違いのプロトマイティアクションXのガシャット。「レベル0」というマニュアルのついたそれらは、どんな力を持ち、黎斗が何の意図で残したものなのか・・・。