BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第44話感想

 ゲムデウスクロノスが引き起こしたゲムデウスウィルスのパンデミックにより、ネズミ算式に増えていくバグスターウィルス。その惨状を目の当たりにしたポッピーは、一つの決意を胸に行動に移す・・・。

 物語の初めから人類側の味方として永夢たちとともに戦ってきたポッピー、そして自らの犯した罪を自覚し、贖罪のために人類のために戦う決意をしたパラド。2人のバグスターが、バグスターである自分たちだからこそできることを為し、消えていく。ポッピーの声がライダー一人一人に呼びかけていくシーンは、普段は騒々しいところが目についていたけれどポッピーは仲間たち一人一人を誰よりもよく見ていたお母さんのような存在だったのだなぁとしみじみ思いました。特に消滅の間際、黎斗の前にだけ姿を現したときは、彼女が実体化する際に犠牲となった黎斗の母の意識も現れていたのではないかと思います。

 そしてゲムデウスクロノス攻略のカギとなったのは、まさかのレベル1。「バグスターを患者から分離できるのはレベル1だけ」という設定がここで改めて生きてくるとは。久しく出番のなかったレベル1に最後の大舞台を用意するという意味だけでなく、ちゃんとそれがRPGではおなじみの「通常は攻略困難なラスボスを攻略可能にするための特殊なギミック」(例えばドラクエ3のラスボスであるゾーマを守る「闇の衣」をはぎ取るための「ひかりのたま」)としてちゃんと機能しているというのが、相変わらずゲームとしてのお約束を守っていて脱帽します。レベル1ライダーたちの同時必殺技により正宗とゲムデウスは分離させられ、分離させられたゲムデウスはわが身を犠牲にしたパラドとともに消滅。しかし正宗はまだ生きており、しかもパラドが消滅したためにクロノスのポーズに対する対抗策であるハイパームテキへの変身が不能に。本当にこの人は、ジョジョ各部のラスボス並みに執念深く悪運が強いですね。まぁポーズが脅威であることは嫌と言うほど身にしみてわかっているんですから、黎斗がハイパームテキ以外の対抗手段を用意していても不思議ではないんですが。いよいよ次回、最終回!!