BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

スーパー戦隊最強バトル!! 第4話感想

 ついに明らかになったリタの陰謀とガイソーグの真実。マーベラスは自らガイソーグの兜をかぶってルカと天晴の居所を探り、大和とスティンガーは彼女の企みを止めるためリタの元へ向かうが・・・。

 

 ついに迎えた最終回。思っていたよりルカの出番が多かったのが嬉しかったですね。救出されるなりマーベラスを足蹴にするわ、おなじみの「うっさい、バーカ」は飛び出すわ、やっぱりルカはこうでなければ。いまやすっかり声優M・A・Oとして有名になった彼女ですが、ゴーカイジャー放送当時と変わらぬアクションを見せる彼女をまた見られたのは嬉しい限りです。

 

 一方、リタの元へ向かった大和とスティンガーは、彼女の境遇を知ることに。リタを単なる悪役ではなく、いかにヒーローが活躍したとしても必ず生じてしまう、その救いの手からこぼれ落ちてしまった者として描いたのはよかったですね。そんな彼女に対して彼女の心の奥底を察して翻意を願うのが、彼女の故郷のようにジャークマターという悪によって全宇宙が支配された世界で戦い、力を欲するがあまり力に呑まれて悪に堕ちた兄との別れを経験しなければならなかったスティンガーというのは、変わり者チームの中では彼にしかできない役割でしたね。

 

 リタが復活させた究極大サタンに対し、ついに5人そろって戦いを挑む変わり者チーム。それぞれ最強形態に変身しましたが、サソリオレンジはイッカクジュウアームだけというのが・・・。せめてペガサスアーマーでも装着すれば、見栄え的には他と釣り合いがとれたでしょうに。これだからレッドだけにパワーアップアイテムを用意する戦隊はよくないんです。究極と名がつくだけあって大サタンと違って頭だけではなく体もついているからか、善戦する変わり者チームを窮地に落とす究極大サタン。しかし、マーベラスに頼まれていたルカが結界の発生源を破壊したことで結界が破壊され、マーベラスが召還したゴーカイガレオンが究極大サタンに突撃。さらにアカレンジャーキーに宿った全スーパー戦隊の力を込めたスーパー戦隊スペシャルストームで、ついに撃破される究極大サタン。全スーパー戦隊の力を結集する必殺技として使われるのが最初のスーパー戦隊の最初の必殺技であるゴレンジャーストームというのはとても納得のいくチョイスでしたね。ご丁寧にエンドボールはトゲトゲになっていましたし。一方、やけになったリタは自らガイソーグの鎧を装着して変わり者チームに襲いかかりましたが、そこへ現れたリュウソウグリーンとブラックが圧倒的な力でそれを一蹴。ライダーの劇場版では毎年見るような光景ですが、戦隊では最近ありませんでしたね、こういうの。

 

 ちょっと最後が尻切れトンボにも感じられましたが、ここまでの話で登場人物それぞれの過去と絡めた活躍は十分に描かれていましたので、お祭り作品として非常に満足できました。毎年恒例のVSシリーズだけでなく、こうした戦隊の枠を超えた夢の競演を描く作品は、今後も折を見てやってほしいところですね。