BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダージオウ 第43話感想

 アナザージオウとの決戦、そしてツクヨミとスウォルツの秘密が明らかになる回。ジオウ、ゲイツ、ウォズ、そしてディケイドと、アナザージオウ率いるアナザーライダー軍団の決戦は、劇場版には及ばないものの豪華なものでしたね。ただ、2話前にあれだけジオウを苦しめた、時間改変によるアナザーライダー復活を全くしないままアナザージオウが倒されてしまったのはどうも納得がいきませんが。

 

 そして明らかになるツクヨミとスウォルツの秘密。やはりオーラとウールは自分たちの力がスウォルツから与えられたことを知らなかったのですね。二人がそのことを知らなかったのは、力を与えられた時の記憶をスウォルツが奪ったのか、あるいは二人が物心つく前に力を与えていたのか。いずれにせよ、最初からスウォルツ自身が王になる腹積もりだったのなら、新たな王を擁立するというわりにはアナザーライダーの作り方がいい加減だったのもうなずけます。タイムジャッカーという存在すら、オーラやウールを含めた自分以外に対して自らの目的を隠すための方便としてスウォルツが騙ったという可能性もありますね。ただ、こうなるとスウォルツは何を以てこの段階で自らの野望を明らかにして行動に出たか、という謎が出てきます。ツクヨミの力を奪うことに成功したから行動に出た、というのは、本人が言っている通り当初スウォルツは自ら放逐したツクヨミが生きているとは思っていなかったので、死んでいると思っていた人間の存在を前提に計画を立てるのはおかしい。ディケイドの力を奪うことに成功したから行動に出た、というのも、いくら士が抜け目のない男とはいえ、ディケイドの力を奪うチャンスをうかがっているうちにこんなに時間がかかってしまったというのはいくらなんでも悠長すぎます。そのあいだに計画の障害となるソウゴたちは大幅なパワーアップを遂げてしまっていますし。ツクヨミの力を奪えたのも、ディケイドの力を奪えたのも、全て単にスウォルツにとって幸運な偶然が重なっただけのように見えるのですが。

 

 いずれにせよ、士がディケイドの力を奪われてアナザーディケイドが誕生。さらに来週はアナザードライブ、そして8年ぶりの登場となるまさかのあのライダーまで。最終回も近づいてきているというのに、どこまでも驚かせる展開を見せてくれますね。