E.G.I.Sにやってきた入社志望の青年。しかし彼は宇宙人に対して心の闇を抱えており、その背後には例のごとくヤツの存在が。前回はヤツが登場しなかったおかげで安心して見られましたが、その間にもヤツは抜け目なくCQに目をつけていたらしく、直接出てこなくても油断も隙もあったもんじゃないことを改めて認識しました。
それにしても重い。この番組の傾向を考えても重い話ですね。最悪の場合、「怪獣使いと少年」並みに救いようのない後味の悪い話になっていてもおかしくありませんでした。木を見て森を見ず、とは少し違いますが、人間というものは物事の中の一部や集団の中の一人だけを見て物事や集団全体がこうであると決めつける短絡的なところがあり、それは特にネガティブな評価を行う場合に顕著だということは、9.11テロ後にアメリカに住むイスラム系住民に対して行われた差別など、決してフィクションなどではない現実に起こりうることだということは、ある程度歳を重ねていれば誰でも身につまされて知っていることでしょう。今回はあのゴース星人が聖人のような寛容さを見せてくれたおかげで最悪の事態まではいかなかったものの、それは容易に取り返しのつかないことを招きかねないことを忘れてはなりません。まぁ、あのゴース星人も、パンドンや地底ミサイルを地球に持ち込むべきではなかったのですが…。