3人目の闇の巨人ヒュドラムと、ユナを「ゴクジョーのお宝」と呼び狙う自称トレジャーハンターのリシュリア星人イグニスが新たに登場。これでいよいよ敵側、味方側ともに登場人物が出そろいキャスティング完了、といったところですかね。ヒュドラムの方は普段は「エクセレント」を口癖に丁寧な物腰で話すものの、物事がちょっと思い通りにいかないとすぐに激昂してメッキがはがれ、元ネタのヒュドラと同じく残忍な本性をさらけ出す、というキャラ。ダーゴンに押さえつけられながら撤退し、それでも暴れ続けた挙句カルミラのビンタを喰らってようやく冷静さを取り戻す、という流れは、やっぱり今回の闇の巨人たち、元ネタのティガの闇の巨人たちの恐ろしさよりも、ドロンボー一味みたいな愛嬌を感じてしまいますね。ヒュドラムはほかの二人よりも百年早起きしたと、中途半端に早起きしたのをなぜか自慢してましたけど、だったらなぜその時にほかの二人を起こしてやらなかったのか。何を企んでるか知りませんけど、百年前の時点で行動を起こしてれば今よりもずっとやりやすかったでしょうに。一方、いきなり女子高生の部屋に現れ彼女をさらおうとするという、事案としか言いようのない登場をしたイグニス。そんな登場の仕方でいいのかと聞きたくなりますけど、10年前に同じような役を演じてる人のおかげで初回からキャラはバッチリはまってますね。ユナを狙う一方でヒュドラムにも因縁を持っているようですが、中途半端に早起きしたヒュドラムが百年の間に何かやらかしたのでしょうね。いろいろとティガのリブート要素が多い中で、イグニスに関してはティガでは存在しなかったキャラなので、この作品で果たす役割には大いに期待したいところです。
今回の怪獣は、闇の巨人によって力を与えられた闇怪獣という設定ではありますが、ティガの怪獣の中でも印象深い一体であるガゾートが登場。トリガースカイタイプの初陣の相手としては申し分なかったのですが、ティガの時と違って今回は誰にも教わっていないはずなのに「トモダチ」発言をしていたのはどういうことだったんでしょうか。それと、毎回のようにユナの中から顔を出しますね、今回のユザレ。会長とアキトもユザレの存在については把握してるし、普通ならもっと引っ張りそうな謎を思ったより最初からどんどん出してきますね。ユザレが口にした「エタニティコア」なるものが、物語の中心になりそうな…。