BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンタイガ 第24話感想

 トレギアによって呼び寄せられた地球最大の危機が、ついに襲来。それに伴って、ピリカの秘密が明らかに。ずば抜けた情報処理能力やほかの人には聞き取れない音を聞いたりと、以前からただの人間ではないことをにおわせていたとはいえ、ピリカの正体がアンドロイドだったというのは、やっぱり唐突な印象を受けましたね。そもそも彼女、本来はウーラーを殺すためだけに作られた機械のはずなのに、どう見ても人間にしか見えない容姿や人格を与えられていたのはどういう理由だったんでしょうか。ただのアンドロイドだったのがたった7年であそこまで人間と変わらない情緒を身につけたというのも驚きますが、そんな実質7年しか生きてないアンドロイドにまで生き様を嗤われるトレギアって一体…。タロウと同年代なら少なくとも1万2千年は生きてるはずなのに…。

 

 そして、とうとう現れた本作のラスボス怪獣・ウーラー。数話にわたって引っ張ってきたうえ、星を喰う怪物というラスボスに相応しいスケールのでかい設定を引っ提げて現れましたが、どうにもこいつ、そんな設定に負けているようにしか思えません。確かに見た目はグロテスクだし食欲しか頭にないような行動は恐ろしいのですが、ビルやガスタンクを一つずつ喰っていく様は星を喰う怪物というにはあまりにもお行儀の良すぎる食べ方。こんなペースでは、地球の全てを食い尽くすまでに何年かかるのやら。せめて頭をいきなり巨大化させて街を丸ごとガバッと丸呑みにするぐらいの異形ぶりとインパクトは見せてほしかったのですが。今のところはどう見てもグリーザやルーゴサイトのようなこれまでのラスボス怪獣と比較するとどうしても劣って見えてしまいますね。

 

 さて、泣いても笑っても残り1話なのですが、ピリカの救出とウーラーの撃破、深まる地球人と宇宙人の対立の解決、そしてトレギアとの決着。どう考えてもこれら全てを30分で解決するのは無理としか思えないのですが…。