BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンタイガ 第3話感想

 黒い噂のあるベンチャー企業の社長の護衛を務めることになったE.G.I.S。その社長のもとに届いた殺害予告の背後にある悲劇、そして第二のウルトラマンの登場を描く回。宇宙で事故に遭って地球に還ってきた宇宙飛行士の復讐劇、というとやっぱりジャミラを思い出しますが、「故郷は地球」とはだいぶ毛色の異なる話になりましたね。しかし、前回目の前の人を助けるより怪獣退治を優先すべきと言ったり、今回復讐心について肯定したり、タイガはヒーローとしてその考え方はどうなんだと心配になりますね。タロウはどんな教育をしたのやら。

 

 今回の敵怪獣はギャラクトロンMK2。第3話にしてこんな強敵と戦うことになるとは、タイガもついてないですね。製造元であるサイバー惑星クシアとギルバリスはもういないのにどっから持ってきたのやら…と思ったら、公式サイトには「九条レントの憎しみを利用してトレギアが生み出した」との記述が。怪獣を生み出す能力まで持っているんでしょうか、あいつ。劇場版ジードの頃と変わらぬ強さを見せるギャラクトロンMK2に窮地に陥るタイガ。その時宇宙から駆けつけたのは、彼の仲間であったタイタスだった。賢者を自称するだけあって確かに口調は丁寧だしなんとなく知性を感じさせる物腰ではあるんですが、変身直後いきなりボディービルを始めるわ、「賢者の拳は全てを砕く!」の叫びとともに放たれたパンチ一発でギャラクトロンの刃を粉砕したり、いかんせん脳筋っぽさが拭えません。必殺光線がジョーニアスのプラニウム光線と同じ、光球を打ちだすタイプの技なのは、ジョーニアスの同郷らしさを感じますね。

 

 人間のクズと言う他ない社長を最後にホマレがぶん殴ったのは一応の溜飲は下がりましたが、つまらない自己顕示欲のために2名もの人命を犠牲にした罪は明確に問われてほしかったですね。ああいう罪を問える法律があればいいんですが。しかし、トレギアが絡む以上こうなるのは必然とはいえ、始まったばかりで2週連続重い話はきついですね。タロウが頭空っぽにして見るような能天気な話ばっかりだったのでなおさらです。