BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンZ 第16話感想

 ユカが子供の頃に見たという怪獣ホロボロス。間もなく長い眠りから目覚めるホロボロスによる被害を食い止めるため、ユカとハルキは調査に向かうが…。

 

 ルーブで初登場したホロボロスが再び登場。ルーブの時はサキがいきなり呼び出して操っていたためバックボーンが何もわからない怪獣だったので、今回はそのバックボーンが判明するかと期待していましたが、滅茶苦茶強くて凶暴だという以外はよくある野生怪獣という感じで拍子抜けしました。しかも貝の笛の音色で眠りにつくとは、なかなか繊細なところもあったようで。

 

 ユカが太平風土記の記述の解明に成功し、ホロボロスを眠りにつかせることに成功してめでたしめでたし…となるべきところに水を差すセレブロ。「借りパク野郎が!」には笑いましたけど、本気であの後返してくれるとでも思ってたのかお前。カツアゲという手段に出たのはジャグジャグさんだし、そもそもセレブロ自身メダルの製造技術、ゼットライザー、カブラギの体と、借りパク(というより泥棒)を三重に重ねているので、文句を言う資格は全くないのですが。こんな奴の逆ギレに巻き込まれて命を落とすことになったホロボロスが気の毒です。まぁホロボロスにしても、あの生態からして元気に走り回るのが大好きに違いないのに、333年ごとに起きてはまた眠らされるという何のために生きてるのかわからない生涯を続けさせるのもまた苦だったでしょうから、一思いに楽にしてやってよかったのかもしれませんが。しかし、しんみりする間もなく、上空からゼットを襲う謎の攻撃。天を振り仰いだゼットの目に映ったのは…予想よりずっと早く再びやってきたアイツ。よくよく考えると、ジャグジャグさんを含めてこの番組に出てくる宇宙人、ウルトラマン以外はみんな泥棒ばかりですね。

 

 本題からは外れましたが、今回改めてこの宇宙にも存在することが明らかになった太平風土記。既にエックス、オーブ、ジードの宇宙に存在していることが明らかになっていますし、怪獣について記録した同名の古文書がいくつもの宇宙に存在している謎について、そろそろ明らかにしてもいいのではないでしょうか。考えられる可能性としては

①怪獣についての記録を書き残しながら並行宇宙を渡り歩く何者かがいる。

②各並行宇宙に存在する同一人物が「太平風土記」という同名の文書を作成している。

③各宇宙での作者はそれぞれ別々ではあるが、怪獣についての記録という内容と題名が共通する文書が作成されるという、並行宇宙間でのシンクロニシティとも呼べる現象が起きている。

 といったあたりが考えられますが、真実が明らかになる日はやってくるのか…。