BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ゴジラ S.P 第4話 感想

 ラドンの群れの襲撃事件後、一連の事件に「ミサキオク」が関連していると踏み探りを入れるユンとハベル。一方銘は、招待に応じてやってきたドバイで李博士と対面。彼女が研究する新素材「アーキタイプ」を目の当たりにすることに。

 

 まずは冒頭、ラドンの群れが海中から飛び出してくるのを目撃したのと同じ漁師が遭遇した、シーサーペントのごとく長大な体を持つ怪獣。前回のラストで登場したやつとは明らかに形状も色も異なりますが、これはもしかしなくてもあのムウ帝国の守護神…?

 

 銘の方は相変わらず生きた怪獣との直接の接触はありませんが、李博士が研究している「アーキタイプ」は、間違いなく物語の謎と直結していますね。SF科学的な難しい説明はさっぱりですが、つまりあれは超合金Zのような単純にすごい材質というだけにとどまらず、時間を超えて何らかの作用を引き起こすことができる、ということでしょうか。物理的な常識からすれば本来あり得ない存在、という意味では怪獣とも似通っているといえますが、果たして怪獣とのつながりはあるのか…?

 

 そしてユンたちは、ラドンが飛来したそもそもの原因と思われる電波を発していた「ミサキオク」を怪しいと睨み、謎の警報について最初に連絡を入れてきた佐藤を呼び出して探りを入れることに。あの施設、そもそも「ミサキオク」という名前がよくわからないし、正式名称らしい「旧嗣野地区管理局」というのも何を管理してるのかがさっぱりわからないので、怪しさは十分。おまけにユンがかまをかけて聞き出した通り、地下には例の骨があるし。佐藤は外務省から異動してきた官僚らしいですが、外務省の官僚をこんな施設に派遣することに何の意味があるのか。

 

 怪しいといえば、前回李博士の代理として銘と接触した自称ジャーナリストの海。ラドンについての学者の記者会見では、「四足歩行型の陸上型怪獣」出現の可能性について質問していましたが、現状一般の人々が存在を知っているのはラドンだけであるにもかかわらず、さらにほかの怪獣、それも「四足歩行型の陸上型怪獣」という具体的なところまで踏み込んでその出現の可能性を想像できるというのは、いささか妙な気が。さらに、息を吹き返して森へ逃げ込んだらしいラドンを追うユンとハベルの前にも姿を現しましたし、まさに神出鬼没。そんな怪しい人物がいくつも出てくる中、怪獣の方も新たな怪獣が姿を現すことに。移動中に横転したトラックを発見し、近くの森へと踏み込んだ自衛隊員。その前に姿を現したのは、まさに海がその出現を予期した通りの、全身を鎧と棘で覆った四足歩行の怪獣。「暴龍」現る。