BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーリバイス 第9話 感想

 一輝たちの前で自らの存在を明らかにしたカゲロウ。一輝は必ず大二を助けると宣言するが、そんな一輝にカゲロウは自らが誕生した理由を明かす…。

 

 カゲロウの登場によって、一見仲良し一家である五十嵐家に潜んでいたひび割れが顕在化し始めたように見えますね。両親やさくらは無力ではあるとはいえ大二を救うことを一輝一人に押し付けてるし。一輝もまた、自分の存在が子供の頃から大二の心に落としていた影が大きくなった結果カゲロウとなったことに、その事実を明かされるまでまるで考えもしていなかったようで。前回「また喧嘩しようぜ」とカゲロウが楽しそうに言ってましたけど、おそらくこの兄弟、相手に不満をぶつけて喧嘩するということを今までろくにしてこなかったのではないでしょうか。カゲロウはカゲロウで、大二のことばかり心配する一輝に対してはっきり苛立ちを見せていましたけど、カゲロウもまた大二から生まれた存在である以上、大二の持っている兄に認められたいという感情からは逃れられない=大二とは無関係の独立した一人の人間には成り得ず、どこまで行っても大二の一部でしかないというのが悲しい宿命のようなものですね。