BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーリバイス 第44話 感想

 拘束したバイスに対して、ついに人間の言葉で語りかけるギフ。曰く、人間が「悪魔」と呼ぶ悪性のエネルギーを食料とするギフは人間との共存を望んでいたが、進化によって人間の闇が極まったためにこのままでは自滅するため「調整」が必要、とのこと。長官が言っていたギフの望みは本当だったんですね。捕食されたはずのオルテカもギフのいる空間内に浮かぶ球体の中で眠ったような状態になっていましたし、本当に人間そのものには基本的に無害なのかもしれません。要は人間を卵を産むニワトリみたいに見ているのと同じですが、人間に好意的でその存続を望んでいる悪の親玉というのも珍しいですね。

 

 そして…長きに渡った大二問題、ようやく解決。いやはや、ほんとに長かった…。あまりに長く不毛な展開を見せられ続けたため、もうこれが終わるならなんでもいいとまで思っていましたけど…それにしても、あんまりな解決の仕方でしたね。要はカゲロウを消滅させてしまったことに対する負い目が全てだったわけで、それじゃあ一輝が兄弟喧嘩をしようが父ちゃんが命がけで男の生きざまの見本を見せようが、何をしたって解決につながらなかったのも当然で、視聴者の間でさんざん言われていたとおり、「とにかく座って落ち着いてじっくり話し合え」が正解だったわけです。なんだったんだこの2ヶ月ぐらい。で、その大二が泣き寝入りして助けを求めてくるまで、大二の中で高みの見物を決め込んでいたカゲロウ。お前、間違いなくこの番組に出てくる悪魔の中で一番悪魔らしいよ。

 

 一方、こんなあんまりな流れとは言え再び一枚岩に戻った五十嵐家とは対照的に、狩崎親子はついに父の方がお亡くなりに。前回あんなことをカミングアウトしてそのまま亡くなるって、この人の扱いもあんまりですね。こうなった以上は狩崎父がジョージに移植したという悪魔の問題は、ジョージがどこかでケリをつけないといけない羽目になったわけですが…迷惑な話だなぁ。