BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンデッカー 第3話感想

 晴れて新生GUTS-SELECTへの入隊を果たしたカナタたち。しかし、GUTSホークを操縦するAI・HANE2との連携を行うための訓練に苦戦する。そんな中、突如ゴモラが出現し…。

 

 3話見てきて、デッカーは意外と理詰めというか、細かい理屈詰めまでちゃんとした作品だなという印象を持ってきているのですが、今回も電波妨害能力を持つ敵の出現に、急遽無人機だった機体を有人機に改造し、なおかつAIが操る新型機との連携を行わなければならない、という困難な状況をちゃんと描いていましたね。隊長曰く、その無理な仕様変更のせいでGUTSファルコンの乗り心地は最悪とのことですが、まぁそりゃそうでしょうね。どうやらシートベルトどころか座席を設置することもできないぐらい余裕がない機体設計のようなので、安全性と快適性は歴代ウルトラメカの中でも最低でしょうねこれ。

 

 そんな訓練に悪戦苦闘しつつも、HANE2とのおしゃべりによって信頼関係を築きつつあったところに出現するゴモラ。強豪怪獣として鳴らしたゴモラですけど、最近の作品では序盤の登場が多いですね。カナタとHANE2の連携攻撃によってゴモラ攻略の基本である尻尾切断に成功したものの、そこで突然出現したスフィアがゴモラと融合し、スフィアゴモラに変貌。スフィア合成獣自体はダイナの頃から登場していましたが、ほとんどが岩石との融合によって誕生したものであり、怪獣と融合して誕生したのは最後のスフィア合成獣であるネオガイガレードだけなので、こんな序盤から怪獣と融合したスフィア合成獣が出てくるとは驚きです。超振動波をはじめあらゆる攻撃がパワーアップしたスフィアゴモラの前に、デッカーに変身しても苦戦を強いられるカナタでしたが、またも突如出現したカードを使ってストロングライプに変身。パワーにパワーで対抗するのは基本ですが、ストレートパンチやジャイアントスイングなど、ウルトラマンのファイトの基本でもある怪獣プロレスに忠実なストロングタイプのファイトスタイルは、やはり盛り上がりますね。

 

 スフィアゴモラ撃破後、HANE2という呼び方では固いということで「ハネジロー」と呼ぶことになったHANE2と、秘密を共有することになったカナタ。奇しくもダイナの方のハネジローも、スーパーGUTSのメンバーに先んじてアスカがダイナであることを知っていたのと同じになりましたね。近しい関係になったとたんに砕けた口調でしゃべりだしたのは笑いましたけど、あっちのハネジローもこっちにはパムパムとしか言ってるように聞こえただけで、本当はこんな風にタメ口でしゃべってたのかも…。