BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

王様戦隊キングオージャー 第12話

 ギラと4人の王の前に突如現れた謎の蜘蛛仮面改めジェラミー・ブラシエリ。人間のみならずバグナラクも含む「全てを統べる王」と自称する彼は、誰もが知るキングオージャーの伝説は彼自身が書き残したものだと語り、その後も嘘か本当かわからない不可解な言動でギラたちを翻弄するが…。

 

 いやぁ、蓋を開けてみれば実にめんどくさい男でしたね、ジェラミー。6人目がめんどくさい奴なのは今に始まったことじゃありませんでしたけど、目的自体は「人間とバグナラクの戦いを止める」というものすごくシンプルなものなのに、それを説明するためのやりかたが本当に回りくどい。散々「謎を解くカギは行間に隠した」と言うジェラミーに、ギラの脳内でこれまでのジェラミーの言動が走馬灯のようにフラッシュバックしシナプスがリレースパークするビジョンを見せておきながら「わからん!!」には笑いました。その演出はわかったときにやるもんだろ。まぁ実際彼の目的とか、彼が人間とバグナラクのハーフだとか、そういう肝心なことを明らかにするためのヒントは全然行間には隠されてなかったのであれでわかれというのが無理があるのですが。まぁめんどくさい男ですけど、人間とバグナラクの「間」に生まれ、人間とバグナラクの「間」をつなごうとし、「行間」を読ませることを好み、糸と糸との「間」に隙間のある巣を作る蜘蛛の戦士に変身する…と、とことん「間」というキーワードにこだわりぬいた自称「狭間の王様」というキャラは気に入りました。