BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーギーツ 第43話感想

 ツムリに「デザイアグランプリの全ての犠牲者が蘇った世界」を叶えさせた景和。それによって彼の望み通り沙羅や両親も生き返ったが、同時にこれまでのデザグラで脱落していた凶悪なライダーたちも蘇り破壊活動を始めたことで、せっかく蘇った家族を失ってしまうことに。こういうことがあるから、悪の犠牲になって死んだ人たちをドラゴンボールで生き返らせるときに悟空は「悪人は除いて」という条件を付けて神龍に頼んでいたというのに…さてはドラゴンボール読んでないな景和。まぁ明らかにZ世代だし。そんな思慮の足らなさのみならず、こんなことになってなおケケラやジットの言葉に乗ってギーツを倒す方向に向かって進んでるのが、結局みんなの幸せより自分の幸せ優先で、龍騎の真司のような無私の精神で戦える真の意味でのヒーローにはなれない、「ごく普通の一般人」という景和のキャラクターは徹底して貫かれていますね。

 

 そんな景和に対して、娘を愛する一人の父親として仮面ライダーになった光星は、間違いなくヒーローでしたね。野心によって動いていた男が、彷徨の末最後にはただ「助けたい」という感情で動いた、という点では、中の人がかつてスーパー戦隊で演じていた男を彷彿とさせました。