BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

王様戦隊キングオージャー 第47話

 ジェラミーの永遠の命を移植され覚醒し、再び「神の怒り」を引き起こすグローディ。だが、それを想定していなかった王様たちではなかった。一人の死者も出さないことを目標とした、六王国の総力を結集した一大避難計画が開始される…。

 

 前回グローディに永遠の命を移植したものの倒すどころかむしろ元気になってしまってどうすんの、と思いましたが、当然その場合のことを想定していなかった王様たちではありませんでした。考えてみればグローディが神の怒りを起こした張本人であることが判明した時点で、再び神の怒りを起こされた場合を想定して対策を打っておくのは当然のことでしたね。各国がそれぞれの得意分野を生かし連携して避難を進めていきましたが、その中でもやはりバグナラクがチキューの王国の仲間入りを果たしていなければ、五王国だけではこの避難計画は成立しなかったというのが大きいですね。これまでに積み重ねてきたことの全てが、この避難計画に結実したというのが感慨深いです。しかし、1部と2部の間にカグラギが投獄される理由となった耕運機「ありぢごく」がまさかここへ来て登場するとは思いませんでした。地上から地下のバグナラクまでをつなぐ穴を一気に開けることができる、しかもンコソパでは城まるごとを地下に沈めるって、もう耕運機と言うより戦略兵器の類と言われても仕方ないもので、そりゃこんなもの作ったら牢屋に入れられるのも当然です。これで天上天下唯我独尊、ありぢごくが図らずも役に立ったわけで、こうなるとあとはヒメノの投獄の理由となった100メガトン花火の登場にも当然期待してしまいますね。

 

 予定通り国民たちの避難を完了させ、あとはグローディを止めるのみ。ラクレスも加えゴッドキングオージャーを召喚した王様戦隊は、空を覆うセミシュゴッドの大群を一気に殲滅。続けて巨大化したグローディに対しても、彼が理解しようとしない命の力をまざまざと見せつけ圧倒し、ついにグローディを撃破するのでした。命を与えられ既に不死身ではなくなっていたグローディは望み通り死ぬことに成功しましたが、たどり着いた死者の国ハーカーバーカで彼を待っていたのは思い描いていた静寂ではなく、死者たちの終わりなき怨嗟の声だった…。ただグローディを倒すだけでは勝ち逃げになってしまうので、こうしてしっかりと引導を渡してくれたのはすっきりしましたね。しかも今年のVS戦隊では、もっとうるさい奴らがハーカバーカにやってくるのが確定していますし…。

 

 目標通り死者ゼロで避難計画を完遂し、グローディとの決着も果たした王様戦隊。いよいよ残すは、ダグデドとの決戦のみ…!